GENERATIONS「希望の星に」 ピアノ、ベース、魂のラップ…6人が見せた才気【ライブレポート】
6人組ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、中務裕太)が18日、千葉・ららアリーナ東京ベイで「GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”」最終公演を開催した。8都市14公演の全国アリーナツアーで、今年2月から6か月連続でメンバーそれぞれが楽曲をプロデュースした企画『PRODUCE 6IX COLORS』を基にしたステージを展開。この日は約2時間にわたって全32曲を披露した。

全国アリーナツアー最終公演
6人組ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、中務裕太)が18日、千葉・ららアリーナ東京ベイで「GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”」最終公演を開催した。8都市14公演の全国アリーナツアーで、今年2月から6か月連続でメンバーそれぞれが楽曲をプロデュースした企画『PRODUCE 6IX COLORS』を基にしたステージを展開。この日は約2時間にわたって全32曲を披露した。(取材・文=近藤加奈子)
最初のパートは白濱がプロデュース。スモークの中から6人が登場すると『Two Steps Back』で幕開け。火柱が上がるステージでキレのあるパフォーマンスを繰り広げ、ムーディーなダンスナンバーの『LOADSTAR』につないだ。
片寄は「今日は最初から最後まで6人の“6IX SENSE”を感じていってください!」と呼びかけた。『G-ENERGY』で会場のボルテージを上昇させた後、『SALARYMAN』では白濱が「悔いなく騒いでけ!頭振れ!」とあおってヘッドバンギング。『Sing it Loud』では、片寄と数原が客席に降りて歌い、会場はクラブのような雰囲気に変化した。そのままアップテンポナンバーの『F.L.Y.BOYS F.L.Y.GIRLS』へ。数原は「ファイナル、叫べ!」と言い、デビュー曲『BRAVE IT OUT』では、DREAMERS(GENERATIONSファンの総称)がジャンプし続けた。
2つ目のパートは中務がプロデュース。『Make You Mine』では中務のソロパフォーマンスで沸かせた後、次々とメンバーが登場。『One in a Million -奇跡の夜に-』ではかさを使ったダンスを披露するなど、ストーリー性のあるステージを展開した。『A wish for you-キミを願う夜-』では、歌詞の一部を数原が「♪ファイナルの夜に」と替え、DREAMERSは歓喜。『True or Doubt』でこのパートを締めくくった。
3つ目のパートは片寄がプロデュース。『空』では片寄自身がピアノソロを披露し、ラブバラードの『Love You More』でもピアノを弾きながら、数原と歌唱した。『気づいたことは』では、片寄のピアノ演奏に合わせてパフォーマーが踊り、『新しい世界』では、壮大なオーケストラバージョンでパフォーマンスするなど、品のある構成でまとめた。
4つ目のパートは佐野がプロデュース。佐野の魂を込めたラップパートが響く『Magic Hour』でスタートし、6人のチームワークが際立つ『You & I』を披露。『Lonely』では、佐野が得意のクランプダンスで盛り上げ、『Feel Alright』につなげた。
5つ目のパートは小森がプロデュース。小森がベースを演奏し、『今、風になって』をパンクバージョンで披露。『エンドレス・ジャーニー』『チカラノカギリ』とエネルギーがみなぎる姿を見せた。『NOW or NEVER』では、タオルを振り回してメンバーの合図に合わせてジャンプ。会場は熱気がさらに高まった。
踊り疲れたのか、白濱と佐野がクリームソーダを堪能していると、数原は「クリームソーダ飲むなよ!」とツッコミ。その傍らで中務がプロテインを飲むなど、GENERATIONSらしい自由なやりとりでDREAMERSを笑顔にさせた。
そして、数原は「『時間って、あっという間に過ぎていくんだな』ってこのツアーを通して気付かされました」「これからも皆さんの希望の星になれるようなグループを目指していきたいです」と話し、『MY GENERATION』をパフォーマンス。前向きなパワーを客席に届け続けた。
今回のツアーでは、この日だけの特別披露となった『Evergreen 2.0』でライブ本編が終了。昨年6月26日、7人から6人の新体制になったGENERATIONSを象徴する楽曲にDREAMERSは歓喜し、会場は多幸感に包まれた。
アンコールステージは数原がプロデュース。『Summer Vacation』でスタートし、『Y.M.C.A.』『AGEHA』では、GENERATIONS新公式キャラクターの“ジェ猫”も登場。サビの振りに合わせてDREAMERSも一緒に踊り、この日一番の大盛り上がりとなった。
「最後はこの曲でパーティーしようぜ」。数原の掛け声でフィナーレの『PARTY7 ~GENEjaNIGHT~』が始まった。「みんなに出会えて良かったよ!」(白濱)、「今日、ファイナルですからね。全部出していきましょう」(小森)、「気づいたら20代最後のライブでした。時間が経つのは早いですね」(佐野)、「みんな、愛してる」(中務)とパフォーマーが叫び、DREAMERSは歓声。来年開催の「LDH PERFECT YEAR 2026」、10月31日から始まる全国7都市12公演アリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2026 “PARALLEL QUEST”』に期待を持たせた。

白濱亜嵐「来年は“二球入魂”で」
開演前には、GENERATIONSの6人が取材に対応した。以下は一問一答。
――今回のツアーを振り返って。
小森「無事にファイナルまでたどり着けました」
白濱「あっという間で、どの公演も楽しかったです。“6IX SENSE”というタイトルの元、今回のライブではそれぞれの色を光らせつつ、全員で各テーマを表現することを大切にしていたのですが、ちゃんと達成できたんじゃないのかなと思います」
数原「下半期にぎゅっと詰め込んだツアースケジュールだったので、本当に一瞬でした。色んなツアーやってきましたが、一番短く感じましたし、それくらい充実した公演だったんだと思います」
片寄「今年は6人のカラーやセンスをテーマに活動してきたので、それぞれの個性が色濃く出た1年だったと思います」
佐野「今年も終わるので、しっかりとパフォーマンスをして、良い年を迎えられたらなと思います」
中務「この前始まったと思ったら、もう最終日という感覚です」
――今年1年を振り返って。
小森「曲をプロデュースしたことで、新しい発見や気づきもあって『まだまだ可能性ってこんなにあるんだ』と実感した1年でした。皆さんに届けられるものが、思っていた以上にたくさんあるんだなって。
――来年にやってみたいことはありますか。
白濱「この6人でのライブにおける表現が、今回のツアーで確立できたと思います。来年はまたさらに幅を広げていきたいのと、今年はたくさん曲を作った分、来年は一球入魂、もしくは、“二球入魂”でいきたいと思います(笑)」
――“二球入魂”とは何と何ですか。
白濱「今年は変化球を“6曲”投げているので、ストレートとストレートを投げたいです。真っ直ぐに、ど真ん中を狙って、速いボールを」
――昨年のツアーの意気込みの時と、今回のツアーで得たものはだいぶ違うのでは。
白濱「前回は新体制になって一発目のツアーで、僕らも不安を抱えていましたし、ファンの皆さんもここからGENERATIONSがどうなっていくのか不安もあったと思います。でも、今回のツアーでその不安を払しょくできたかなと思います。ちゃんと6人のエンターテイメントを作れたと思うので、デビューして14年目になりますが、また新しい一歩踏み出せたようなライブでした」
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