日向坂46卒業から10か月…“泣き虫”東村芽依が踏み出した一歩 ファンへの感謝でこぼれた涙

かつては“日向坂イチの泣き虫”とも呼ばれた東村芽依が、新たな一歩を踏み出した。今年1月に日向坂46を卒業して以降、SNSの更新はしていたものの、表舞台に姿を現すことは1度もなかった。約10か月が経過した11月27日には、芸能事務所・ツインプラネットへの所属と新たな形での再始動を発表。待ちわびたファンを喜ばせた。空白の10か月はどのように過ごしていたのか、今後はどういった活動を行っていくのか。ENCOUNTでは、東村に“復帰後”初となるインタビューを実施。27歳が抱く今の思いを届ける。

活動再開後初となるインタビューに応じた東村芽依【写真:冨田味我】
活動再開後初となるインタビューに応じた東村芽依【写真:冨田味我】

久々の取材であふれたファンへの感謝「おかえりって言ってくれてうれしかった」

 かつては“日向坂イチの泣き虫”とも呼ばれた東村芽依が、新たな一歩を踏み出した。今年1月に日向坂46を卒業して以降、SNSの更新はしていたものの、表舞台に姿を現すことは1度もなかった。約10か月が経過した11月27日には、芸能事務所・ツインプラネットへの所属と新たな形での再始動を発表。待ちわびたファンを喜ばせた。空白の10か月はどのように過ごしていたのか、今後はどういった活動を行っていくのか。ENCOUNTでは、東村に“復帰後”初となるインタビューを実施。27歳が抱く今の思いを届ける。(取材・文=中村彰洋)

――こういった形で取材を受けることも久々とお聞きしました。

「めちゃくちゃ久しぶりです。すごく緊張しています」

――まずはツインプラネット所属の経緯をお聞きします。発表時に「意外」と思われたファンの方も多かったかと思います。

「卒業後に芸能界を続けるかどうかも悩んでいました。でも、ファンの方が大好きなので、皆さんと交流する機会は作りたいと思っていました。いろんな事務所さんを見ていく中で、ツインプラネットには、いろんなジャンルで活躍されている方々がいらっしゃるので、私もここで挑戦したいなと決めました」

――いろんな方々が所属していますが、気になる方はいらっしゃいますか。

「村重(杏奈)さんがめちゃくちゃ面白くて大好きです。まだお会いできていないので、いつかお会いしたいです」

――村重さんとは同い年ですね。

「そうなんです! 同い年ですけど、村重さんはとても大人っぽいですよね。事務所の大先輩です! 他にも俳優やYouTubeで活躍されている方、メイクをプロデュースされている方だったり、いろんな方がいらっしゃるので、とても興味があります」

――芸能活動を続けるかも決めていなかったとのことですが、卒業発表時に次のステップを考えてはいなかったのでしょうか。

「コスメや洋服が大好きなので、そういったプロデュースをやってみたいと思っていました。でも、そこまで明確にはなっていなかったので、卒業してからいろいろ考えました」

――卒業からの10か月。インスタ更新は行っていましたが、表舞台での仕事は1度もありませんでした。どのように過ごされていたのでしょうか。

「1度リフレッシュ期間を作ることは卒業前から決めていたので、アイドル時代にできなかったことをたくさんしました。旅行に行ったり、地元の友達と遊んだり、家族と過ごしたり……。私は家でじっとできない性格なので、外に出てアクティブに活動していました」

今後の活動のビジョンについて語った東村芽依【写真:冨田味我】
今後の活動のビジョンについて語った東村芽依【写真:冨田味我】

卒業後に熟考した未来「自分と向き合った10か月」

――なぜ、このタイミングで芸能活動を再開することに決めたのでしょうか。

「日向坂の卒業生は、卒業してからすぐに芸能界で活躍しているメンバーも多いので、私はお休みの期間が長いほうでした。ファンの方から『めいちゃん、これからどうなるんやろう』といった声をいただくことも多かったです。でも、『早く戻らなきゃ』とも思ってはいなかったので、自分のペースでいろいろ考えた結果、今になりました」

――何かきっかけがあったというよりも少しずつ心境が変化していったんですね。

「そうですね。でもその期間はずっと再開時期について考えていましたし、『年内までには』と思っていました」

――その間は誰かに相談することもあったのでしょうか。

「1期生とはそういう話をすることもありました。現役時代もめちゃくちゃ仲良かったですが、卒業した今でも定期的に集まって遊んでたりしています。ドラマなどいろんな番組に出ているメンバーも多いので、同期がそうやって活躍している姿は『すごいな』と思いながらいつも見ていました」

――この10か月間で特に印象的な思い出はありますか。

「日本だけでなく、ハワイやマレーシアなどいろんな場所に旅行しましたが……うーん、なんだろうなぁ。でも、今までで1番自分の将来について考えた期間だったと思います。自分の人生や未来について考えることが苦手で、今を生きるタイプだったのですが、この期間はめっちゃ考えました」

――自分の中で答えを見つけられたからこそ、今動き出せているんですね。

「はい。自分と向き合った10か月でした」

――今回の発表に、同期やファンの方からはどういった反応がありましたか。

「同期からは『おめでとう』と言ってもらえました。ファンの方からも、想像以上にリアクションやコメントがいっぱいきて、うれしかったです。『おかえり』って言ってくれたりとか……(目に涙を溜めながら)うれしかったです」

――「ファンの人が待っていてくれた」といううれしさからくる涙ですね。芸能活動を続けるか明言しないまま卒業されていたので、不安になっていたファンの方が多かったからこその「安心した」という多数の声だったのでしょうね。

「本当にそうだと思います。『ずっと待ってたよ』など、すごくたくさんのコメントをしてくれて……本当にうれしかったです」

――東村さんの中でファンの方の存在が大きいことが伝わってきました。“泣き虫キャラ”でありつつも、卒業セレモニーの時は涙を流しませんでしたね。

「笑顔で終わりたいと思っていたので、泣かないようにこらえました。だけど、メンバーからコメントをもらった時はかなりグッときました」

やんちゃな一面は卒業しても健在【写真:冨田味我】
やんちゃな一面は卒業しても健在【写真:冨田味我】

アイドル卒業後に観たライブで覚えた新鮮な感情「自分がここにいたんだ」

――インスタではCUTIE STREETを推しているとも明かしていましたが、卒業してからアイドルをどのように見ていますか。

「現役時代はスケジュールが読めないこともあって、なかなかライブを観に行く機会がありませんでしたが、卒業してから観ることが増えました。卒業してから日向坂のライブも観に行きましたが、本当にキラキラしていて、『アイドルってめっちゃいいな』と思いました。『自分がここにいたんだ』という気持ちになりました」

――卒業したからこそ、感じることができた思いですね。

「自分がステージに立っている時もライブは楽しかったです。ファンの方が見に来てくださって、グッズも集めてくれて、すっごくうれしかったです。でも、グッズを買って準備して、観に行くというファン目線を経験してから観るライブは全然違いました」

――“日向坂イチの泣き虫”とも呼ばれていた東村さんですが、この9年間でご自身が成長したと感じる点を教えてください。

「本当に最初の頃はめっちゃ泣いていました。初めての場が苦手で泣いちゃったり……」

――まさにきょうもそうでしたね(笑)。

「えへへ(笑)。涙がすぐに出ちゃうんですけど、こらえられるようにはなったと思います。人見知りも少しはなくなったと思います。自分の素を出すことが苦手でしたが、9年間でちょっとずつ出せるようになったと思います。アイドルじゃなかったら大勢の人の前に立つこともなかったと思いますし、いろんなことを経験した9年間でした」

――アイドルになってなかったら、今ごろ何をやっていると思いますか。

「え~、何やってたんだろう。カフェで働くのは夢でした。でも、オーディションを受ける前は歯科衛生士さんになろうと思っていました」

――それは意外でした。なにか理由があったのでしょうか。

「なんでかは分からないんですけど、歯科衛生士さんって思っていました。『手先が器用』とよく言われていたので、それもあったのかもしれません」

――手先が器用とのことですが、何かそれを活かしたことはしていますか?

「キャプテン・佐々木久美に教えてもらって、編み物は1回やったことあります。でも今はやっていないです。かわいいお菓子を作りたくて、1人で作ったこともあります!(笑)」

――「作ったこともあります」ということは続いていなさそうですね。

「はい(笑)」

――何か1つのことを続けることは苦手ですか?

「続けることは、得意なほうだと思います。中学の時の部活でやっていたカラーガードは卒業後も続けていましたし、小学校の頃も6年間、水泳やピアノも習っていました」

――自分が「これだ!」と思ったものはしっかりと継続されているんですね。

「はい。アイドルも9年間続けられたので、忍耐力はあります!」

コスメや洋服のプロデュースへの意欲を見せた【写真:冨田味我】
コスメや洋服のプロデュースへの意欲を見せた【写真:冨田味我】

今後は多岐にわたった活動へ意欲「YouTubeも始めたい」

――今後はどういった活動をしていきたいと考えていますか。

「コスメや洋服をプロデュースしていきたいです。アイシャドウやリップ、私自身がカラコンをよく使うので、そういったものに挑戦したいです」

――これまでにそういったことを発信する機会はあったのでしょうか。

「アイドル時代は私のファンの方に向けたメッセージアプリがあったので、そこで自分が使っているコスメや洋服を紹介したりしていました。女の子がまねをして、お話し会におそろいの洋服で着てきてくれた時は、すっごくうれしかったです」

――ご自身がテレビなどに出演することはあまり考えてはいないのでしょうか。

「いろいろなことに挑戦していきたいです。モデルもやってみたいですし、YouTubeも始めようと思っています」

――アイドル時代にもいろいろなお仕事を経験されたと思いますが、印象に残っていることはありますか。

「『SASUKE』(TBS系)に3回出場させていただいたことです。1年の中で1番緊張する日が『SASUKE』の収録でした。回数を重ねるごとに、『前回を超えなきゃいけない』というプレッシャーがすごくありました」

――現在も日頃から運動はされていますか。

「運動は今も好きです。ダンスはやらなくなってしまいましたが、ジムやヨガに行ったり、ランニングをちょこっとだけしています(笑)」

――3年前の写真集発売時には、「ジムに行けなかった」と話されていましたが、今は通われているんですね。

「そうなんです! 現役の頃からずっとジムに行きたかったんですけど、なかなか行けなかったので、卒業してやっと通えています」

――ファンの方はこれから東村さんがどういった活動をしていくのかに期待しているかと思います。最後にメッセージをお願いします。

「これから、自分の大好きなコスメや美容をたくさん発信して、プロデュースできるように頑張っていきたいです。ファンの皆さんとまたお会いできるようなイベントも開催したいと思っています。新たなスタートとして、いろいろ挑戦していくので、これからもよろしくお願いします!」

□東村芽依(ひがしむら・めい)1998年8月23日、奈良県出身。愛称は「めいめい」、「猫」。2016年にけやき坂46の1期生としてデビュー。グループ随一の運動神経を誇り、21年~23年にはTBS系『SASUKE』に3年連続で出演した。25年1月25日に日向坂46を卒業。同年11月27日にツインプラネット所属を発表した。特技はカラーガードと運動。趣味はコスメ集め、旅行、ランニング。卒業後に初めて球場を訪れたことで、現在は野球にハマっている。

○衣装
・シャツワンピース(JOUR by Crayme,)¥15,950
・ピアス(IU)¥4,800
○問い合わせ先
・IU(iu.ui.0031@gmail.com)
・JOUR by Crayme, (03-6277-8507)

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