上谷沙弥、プロレス大賞MVP受賞…女子レスラー初の快挙 中野たむへの思い吐露「今年1年の原動力」
17日、東京スポーツ新聞社制定2025「プロレス大賞 supported by にしたんクリニック」が発表された。注目されていた最優秀選手賞(MVP)は、スターダム・上谷沙弥が初受賞。女子レスラーのMVP受賞は、52年の歴史の中で初の快挙。また同賞の女子プロレス大賞も受賞し、ワールド・オブ・スターダム王座&STRONG女子王座というタイトルに続き、プロレス大賞でも二冠王に輝いた。

プロレス以外での話題も評価される
17日、東京スポーツ新聞社制定2025「プロレス大賞 supported by にしたんクリニック」が発表された。注目されていた最優秀選手賞(MVP)は、スターダム・上谷沙弥が初受賞。女子レスラーのMVP受賞は、52年の歴史の中で初の快挙。また同賞の女子プロレス大賞も受賞し、ワールド・オブ・スターダム王座&STRONG女子王座というタイトルに続き、プロレス大賞でも二冠王に輝いた。
東京スポーツ社からは、今回のMVP選考について、上谷沙弥以外に棚橋弘至(新日本)、後藤洋央紀(新日本)、KONOSUKE TAKESHITA(DDT、AEW、新日本)、OZAWA(NOAH)の5選手が候補に挙がっていたこと、1回目の投票で上谷が19票中過半数を超える11票を集めMVPに選出されたことが発表された。
上谷はこの1年間、ワールド・オブ・スターダム王座を防衛し続け、4・27横浜アリーナ大会では中野たむとの敗者引退マッチを制するなどスターダムマットの話題の中心に。また、地上波テレビ番組での活躍、レギュラー出演、23年ぶりの生放送での試合を行うなどプロレス界以外でも大きな注目を集めたことが評価された形だ。
会見に登場した上谷は「まあ沙弥様のことだから当たり前だよな。今年掲げていた『まだ女子プロレスを見たことのない世間の人に知ってもらいたい』という目標のためにさまざまなメディアに出て、昔のイメージで止まってしまっている女子プロレスというもののイメージをすべて変えることができたんじゃないかなと思っている」と自らの功績を振り返った。
続けて、「本当に今年1年、毎日プロレスだけのことを考えてきて気がおかしくなりそうな日々を送っていたんだけど、こうやって一つの形になると、逃げ出さずに自分自身と精一杯向き合い続けてきて、本当に良かったなと心から思っている。でも、ここでまだまだ沙弥様は満足していないので、たくさんの野望とともにお前らが見たことのないような景色を見せてやろうと思っているし、これまで以上にプロレスをメジャーシーンに引き上げて、沙弥様がどんどん高みに連れてくんでお前ら全員沙弥様から目を離すなよ」とアピールした。

中野たむは「人のために頑張ることが自分自身を動かしてくれる」ことを感じさせてくれた
以下、上谷の主な一問一答。
――12.27両国大会でワールド王座の挑戦を受ける安納サオリに対して。
「スターダム史上最多の客数が入ると言われている中で、沙弥様がスターダムのトップでいる限りスターダムは安泰だと思うし、しかも今プロレス人生の中でも最大のキャリアハイを迎えていて、コンディションもめちゃくちゃいいので絶対サオリには負けないね。勝つ自信しかない」
――これで燃え尽き症候群になることはないのか。
「節目節目で結構フッとなる瞬間は何回かあった。例えば、(たむとの)敗者引退マッチで一区切りというか、自分の大きなものを終えた感じはあった。あと、生中継のプロレスも。目に見えて夢が現実に変わっていくっていうのが楽しすぎて、まだまだ東京ドーム興行のような大きな夢がたくさんあるので、燃え尽きることは全くない」
――この喜びを一番伝えたい人は。
「まずは両親、そして中野たむ。両親に関しては、芸能界に入ってからうまくいかないことも一番近くで見てきてくれて、プロレスを始めた当初はすごく反対していたけど、今は応援してくれているので最大の親孝行なんじゃないかなと思う。中野たむは、今年1年の原動力。たむのプロレス人生を私が背負っているからこそ、やっぱり背中を押してくれていた存在で。自分自身のために頑張るよりも、人のために頑張るってこんなに自分自身を動かしてくれるんだなと中野たむには感じさせられた。中野たむがいなかったら今の私はいないと思っているので、MVPを取ったよと伝えたい」
――H.A.T.E.の仲間への気持ちは。
「(刀羅)ナツコをはじめとするH.A.T.E.のメンバーは、本当にやりたいようにやらせてくれたからこそ、MVPが取れたと思っているので、その感謝の気持ちと、来年もH.A.T.E.が黒く光輝けるようにやっていくからみんなで頑張ろうと伝えたい」
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