「半沢直樹」1度は言ってみたい! 半沢の正義感爆発の熱い名言を振り返る!
信頼する部下に託した言葉「忘れるな。大事なのは感謝と恩返しだ」
新進IT企業・スパイラルとアドバイザー契約を結んだ東京セントラル証券。第3話で半沢は、電脳雑技集団によるスパイラル買収を阻止するため、電脳雑技集団、東京中央銀行と手を組んでスパイラルをだまそうとした、パソコン周辺機器販売会社・フォックスの逆買収を計画する。そこへ、証券取引等監視委員会の検査が入り、危機に陥った半沢は森山に、スパイラルとフォックスの契約を託す。
「忘れるな。大事なのは感謝と恩返しだ。その2つを忘れた未来は、ただの1人よがりの絵空事だ。これまでの出会いと出来事に感謝し、その恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば必ず明るい未来が開けるはずだ。成功を祈る」
森山はうまくフォックスを説得し、半沢と東京セントラル証券は危機を脱する。半沢は、そもそもなぜ電脳雑技集団が大型買収をメインバンクの東京中央銀行ではなく東京セントラル証券に先に依頼したのか、という根本的な疑問に気が付く。
自分のことばかりはダメ!「仕事は客のためにする、ひいては世の中のためにする」
電脳雑技集団が大型買収を東京中央銀行ではなく東京セントラル証券に依頼したのは、粉飾決算を見抜かれては困るからだったことが判明。第4話はその過程が描かれ、半沢は部下・森山に自身の信念を語ってきかせる。
「1つ。正しいことを正しいと言えること。1つ。組織の常識と世間の常識が一致していること。1つ。ひたむきで誠実に働いたものがきちんと評価されること」
「仕事は客のためにする、ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる」
半沢はその信念をもって東京中央銀行の取締役会に乗り込み、電脳雑技集団への追加融資を阻止し、電脳雑技集団のスパイラル買収をストップさせることに成功する。
銀行の損失を事前に防いだ半沢は東京中央銀行への栄転が決まる。東京セントラル証券の部下たちを前に、「大企業にいるからいい仕事ができるわけじゃない。どんな会社にいても自分の仕事にプライドをもって、日々奮闘し、達成感を得ている人のことを本当の勝ち組というんじゃないかな」と語る。
続けて、就職氷河期で苦労した部下たちに対しこういう。
「君たちは10年後、社会の真の担い手になる。君たちの闘いはこの社会をきっとより良くしてくれるはずだ。どうかこれからは胸を張って、プライドをもって、お客様のために働いてほしい」
現場の声を聞け!「現場の1人1人が汗をかいて守り抜いてきた伝統の証だ!」
第5話で東京中央銀行に戻った半沢は、中野渡頭取肝いりの事案である帝国航空の再建を任される。東京中央銀行は赤字体質の帝国航空に700億円もの融資をしていた。しかし、国土交通大臣直属の“タスクフォース”からは債権7割カットの要求を突き付けられる。
半沢は債権放棄を拒み、帝国航空の現場でヒアリングを行って独自の再建案を提示する。半沢の目で見た帝国航空の現場は「戦後の日本の空を守ってきた誇りをもって働いている」――。このことから、半沢は自力再建可能と判断。そして、東京中央銀行からの出向役員の不正を暴き出し追及する。
「経営の健全化のために全力を尽くすのがバンカーの仕事でしょう。あなたは何をしていたんです!」
「帝国航空を見くびらないでいただきたい。世界の航空会社満足度ランキングでは常に上位だ。安全性、サービス、スケジュール、機材整備、全てにおいて高評価を得ている。現場の1人1人が汗をかいて守り抜いてきた伝統の証だ!」
現場の声に耳を傾けた半沢の弁に、社員が一丸となって改革に取り組み始める。
(第6話~最終回は後編へ)