吉沢亮&横浜流星、『国宝』監督の“悪魔の演出”に困惑 リテイクに「何故やらされるのかが分からない」

俳優の吉沢亮と横浜流星が16日、都内のヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」(25日まで)に登壇。李相日監督も参加した映画『国宝』トークイベントで、監督の“悪魔の演出”を告白する場面があった。

イベントに出席した(左から)吉沢亮、横浜流星、李相日監督【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した(左から)吉沢亮、横浜流星、李相日監督【写真:ENCOUNT編集部】

「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」に登壇

 俳優の吉沢亮と横浜流星が16日、都内のヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」(25日まで)に登壇。李相日監督も参加した映画『国宝』トークイベントで、監督の“悪魔の演出”を告白する場面があった。

 同作は、吉田修一氏の同名小説を原作とするヒューマンドラマ。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄(吉沢)の50年にわたる生涯を描く。

 主演を務めた吉沢は、撮影時の苦労を振り返り、「何回もやらされることもそうなんですけど、何回もやるのに何故やらされるのかが分からない」と監督の前で本音トーク。「普通だったら『ここはこうかも』と監督の演出があってからやるんですけど、李相日監督の場合は『もう1回』しか言わない。何がダメなのか教えてくれないのが、監督の厳しさでもあり愛情でもあると思いました」と語った。

 今作で2度目の李監督作品出演となった横浜も、「1作目の時は分からなくて、本当にまさにそうだった。『もう1回』と言われて、自分の中で答えを探すしかない。暗闇の中でなんとか必死に自分の中で探す。でも、こんなにも我々の中にあるものを信じて、妥協せずにいてくださる監督も多くないので、それって幸せですよね」と感謝。吉沢は「撮影の後半になってくると、監督が『今からすごくむずかしいこと言うね』と笑顔で近づいてきて、それがすごくうれしそうだった。悪魔みたいな感じ。『あ、喜久雄はこういう悪魔と契約したんだな』と思いました」と監督の素顔を明かした。

 同作は、11月24日までの公開172日間で、観客動員数1231万1553人、興行収入173億7739万4500円を突破。歴代の興行収入ランキングでは、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173.5億円)の興行収入を超え、22年ぶりに邦画実写作品として歴代1位となった。(※興行通信社調べ)

 トークイベントには、「監督週間」アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏も登壇した。

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