「ハードケースでこの割れ方は…」購入ギターが配送中に破損、無惨な姿に…運送会社は補償を明言
物流業界の人手不足が深刻化する中、荷物の取り扱いをめぐるトラブルが後を絶たない。今月上旬、ストアのオークションで落札したギターが、バキバキに破損した状態で自宅に届いたという投稿がネット上で拡散。波紋が広がっている。ネット上では運送会社や発送元の責任を問う声も上がっているが、いったい何があったのか。投稿者の男性に詳しい話を聞いた。

運送会社や発送元の責任を問う声も
物流業界の人手不足が深刻化する中、荷物の取り扱いをめぐるトラブルが後を絶たない。今月上旬、ストアのオークションで落札したギターが、バキバキに破損した状態で自宅に届いたという投稿がネット上で拡散。波紋が広がっている。ネット上では運送会社や発送元の責任を問う声も上がっているが、いったい何があったのか。投稿者の男性に詳しい話を聞いた。
「何度見ても痛々しい とりあえず…佐川急便さんに連絡しました…どういう対応になるのやら…」
今月9日、SNS上に投稿された写真には、ハードケースに入った年代物のギターが、大きな割れ目が入り無惨に破損した様子が収められている。
投稿には「ハードケースでこの割れ方はどうやって運んだらこうなるんだろう? 悲しすぎる…」「なおるとは思いますが、音は変わってしまいます」といった同情的な声や、「この梱包はなしですね」「箱に入れてない時点で発送主の責任は大きい」など梱包の甘さを指摘する意見、「自分は荷物はぶん投げられる前提で梱包してます」「年末は物流系が激増しててただでさえ取り扱いがアレ」といった運送会社の取り扱いを疑問視する声など、さまざまな反応が。
「普通集荷で貴重品回されても困るんよ。こっちもクソ大量の荷物捌くので必死なんや」「ぜんぶ丁寧に扱ってたらとっくの昔に破綻してると思う。ぜんぶ配送業者のせいにしないで」といった配送現場の過酷な環境を擁護する声も寄せられている。
投稿者の男性は仕事の傍ら、若い頃から音楽活動を続けており、これまでに30本以上ギターをネットで購入。今回、ネットオークションで国産の名門、ヤイリギターの1980年製「YW-600」を市場価格のおよそ3分の1にあたる約3万円で落札した。購入したギターは破損箇所はなかったもののメンテナンスをしておらず、ジャンク品という扱いだったという。
男性が仕事から帰宅後、届いていた荷物のエアークッション梱包を破き、ギターケースを開けると、明らかに購入前の写真にはなかった大きな破損箇所を発見。楽器として使えない状態になっていた。翌日、運送会社の佐川急便に連絡。担当者がギターを持ち帰り、発送先のストアと協議した結果、ストア側はジャンク品ということもあり補償対象外で、発送を受けた佐川急便が購入金額内で修理代金を補償する形になったという。
一連の反響を受け、投稿者は「最初はギターが割れてて悲しかったし怒りも覚えましたが、徐々に梱包の甘さもあったのかな、繁忙期だから雑に扱われたのかななど、運が悪かったと思うようになりました。いつも来てくれる佐川急便の配達員さんはとてもいい人ばかりなので、日々頑張ってる配達員さんのせいだとはあまり考えたくないです」と複雑な心境を吐露。
「今は便利な世の中を求めるあまりサービスが過剰になって、金額と仕事が釣り合ってない状態で、現場は本当に大変だと思います。運送会社は企業理念があり表向きは安心・安全をうたっていますが、現場はそれどころじゃないんでしょうね」と物流業界の現状に理解は示しつつ、「荷物を壊したら弁償するのは当然。誰のせいとか問い詰める気もないですし、ルール通りに補償などの対応をしてもらえればと思っています」と話している。
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