お笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之が16日、都内で初単著『悪口を悪く言うな！』（18日発売）の発売記念サイン本お渡し会を開催。イベント前には囲み取材を実施し、同書に関する質問に答えた。

　同作には、これまで井口がメディアなどを通じて放ってきた、数々の愚痴を厳選して収録。出版を2日後に控えた井口は「急にできたなって感じ（笑）。1年以上前くらいにこの話をいただきましたが、そっから何の音沙汰もなく『なくなったんだな』と思っていたら2か月くらい前に『出ます』ってことで、2、3週間で急にできたので、本ってそんなもんのんかなって。水面下でも動いてなかったので、急にできてびっくりしました」と明かした。

　お気に入りの愚痴ページを聞かれると、「さっきできたっていうか……近々でできたので、内容のこと深く聞かれても困るっていうか……。まだ読めてない」と告白。続けて「さっき取材受けてたとき『さすがにM-1優勝の舞台裏や、爆笑問題のことが書いてあるんでしょ』って言われたけど、1つも書いてない（笑）。ただただずっと悪口書かれている」と打ち明けた。そんな同書を手に取るファンには「昔から言ってること、最近言ってることがまとまってる。どれか刺さるんじゃないでしょうか。皆さんが読んで刺さるものを見つけてください！」と呼びかけた。

　同書を渡したい人については「影響力がある人に配りたい。本を紹介してくれる人に積極的に配っていこうかなと思っています。あと『M-1』の会場に行って今年チャンピオンになった人に配りたいです」と宣言。「相方には渡さないのか」という質問には、「ないでしょ！　おじさんがおじさんに渡すって」と答え、「世の中にコンビってどういうものか伝わりづらい。サンドウィッチマンのせいで仲がいいって思われがちですが、他のコンビは渡したりしない。サンドウィッチマンが全部悪いです」と悪口を披露した。

　まもなく終わる2025年の振り返りを求められる場面も。この1年は「すごく働いた」とコメントし、「声がでなくなって点滴を打ちながら悪口を言って、これは一体何をやってるんだろうと思いましたね。来年はなんとかゆっくりしたいです」と胸中を明かした。今年の漢字1文字は「働」と言い、「『M-1』優勝した翌年、チャンピオンイヤーよりテレビに出ているみたい。部屋に閉じ込められて2日間くらい監禁されたり、一方で審査員をしたり、来年は人間味を取り戻したい」と願いを述べた。

　また、26年に挑戦したいことは「サッカーが好きなので、どうにかワールドカップに行きたい」とのこと。現地でも悪口は言うのかと問われると「あっちで何があるかわからない。何かあったら言うかもしれない。応援はします」と答えた。