3年連続で『M-1グランプリ』決勝進出を決めているヤーレンズが15日、ABCラジオ『ツギハギ～ヤーレンズのダダダ団！～』（月曜午後9時15分）に出演。お笑いコンビ・ニッチェが優勝した13日の女芸人№1決定戦『THE W』について、楢原真樹が審査員を務めた霜降り明星・粗品の一部コメントに苦言を呈した。

　楢原と出井隼之介は、お世話になっているというニッチェを「おめでとうございます」と祝福。大会を全て視聴したという楢原は「圧巻でした」と言い、出井はまだ見ていないとした。楢原は「話題になってた粗品の審査」と切り出すと、「この『ダダダ団』はネット記事になりがちということで」と口にし、出井は「大丈夫ですか?」と心配。楢原が「なりがちだから、あえて『粗品に苦言を呈す男』という」と予告すると、出井は「呈さなくていいですよ」と後ろ向きだった。

　楢原は「でも1個、気になったのは、エルフの荒川ちゃんがちゃんと言えなかったことがあって。あの問題だけ気になったんで、言っとこうかなって」と触れると、出井は「呈すんですね。何かを」と警戒。楢原は「（粗品の）『お客さんの質が悪い』という発言はちょっと良くなかった」と指摘し、出井は「ああ、なるほど」と反応し「僕もまだ見てないんで、切り抜いたその発言のみ聞こえてますけど、まあそうですよね」と同意した。

　楢原は「そうそう。『質が悪いお客さん』っていうのはマナーが悪い人です。公演中に席を立ったりとか、でっかい帽子、末成映薫さんのような帽子をかぶって、後ろのお客さんが見えないとか、目当ての芸人が出終わったら帰っちゃうとか。ネタ中にペチャクチャしゃべっちゃうとか、これが質の悪いお客さんで」と持論を展開した。「『何でも笑うお客さんが良くない』みたいな」と粗品発言を要約すると、出井は「そういうニュアンスだったんだね」と確認。

　楢原は、「（粗品は）『何でも笑っちゃうお客さんの前でネタをやってるからダメだ』っていうことを言ってたんですけど。劇場に通っているお客さんはお金を払って笑いに来てるんで、『何でも笑うな』というのは、ちょっとお門違いなんです」と見解を示し、出井は「なるほどね」と発した。楢原は「お金を払って、お笑いの劇場に笑いに来てるわけですから」と説明。出井が「なるほど。むしろ、笑わない方が……」と言うと、楢原は「むしろ、笑わない人の方が、僕は質が悪いと思います。他のお客さんは笑いに来てるのに、横で1人、ブスッとやってたら、笑いにくくなっちゃうんで」と話した上で、「粗品の言いたいこともすごく分かるんです」と付け足した。

　楢原は「『何でも笑ってくれるお客さん』の前だと、どうしても『これぐらいのことがウケるんだ』って思っちゃうんです。でも、それを（思ったとしたら）思うのはエルフが悪いんです。そのお客さんの笑い声を信用して、『あっ、これが本当に面白いんだ』と思ってしまうことが悪いんであって、お客さんが悪いことはないです。特に笑うお客さんに関しては。『それに惑わされてはいけないよ。お笑いのレベルが下がっちゃうよ。そんなことしてては』っていう風に言わないと」と熱弁。

「粗品もポーズだと思うんですけどね。盛り上げるための。自分がヒールをやろうって」とフォローした。出井も「素晴らしいと思いますけどね。まあ、彼のコメントに足して賛否両論あったと思いますけど、おかげで注目度は上がったわけですからね」と言うと、楢原は「本当に。俺もそのおかげで見ようと思いましたから」と告白した後、「それはちょっと思ったんでね。荒川ちゃんがあの時になかなか言えなかったっぽい顔をしてたんでね」と代わりに発言したと打ち明けた。