雪道でノーマルタイヤ→トラブル発生でネット怒り「まじで迷惑でしかない」 国道事務所がX公表のワケ

冬の寒さが本格化し、道路の降雪・凍結によって、運転には注意が求められるようになってきた。冬用タイヤへの交換、チェーン装着といった冬仕様への移行が必要だ。こうした中で、新潟・長岡の国土交通省・長岡国道事務所が、雪道でのノーマルタイヤ走行によるトラブルについて、Xで注意喚起を発信した。大きな事故になりかねない事案だけに、ネット上で反響が。同事務所は「安全な走行をお願いいたします」と改めて呼びかけている。

長岡国道事務所Xが公開した写真【出典:国土交通省 北陸地方整備局 長岡国道事務所X】
長岡国道事務所Xが公開した写真【出典:国土交通省 北陸地方整備局 長岡国道事務所X】

「改めて冬道の怖さ、冬道への備えの重要性を発信」

 冬の寒さが本格化し、道路の降雪・凍結によって、運転には注意が求められるようになってきた。冬用タイヤへの交換、チェーン装着といった冬仕様への移行が必要だ。こうした中で、新潟・長岡の国土交通省・長岡国道事務所が、雪道でのノーマルタイヤ走行によるトラブルについて、Xで注意喚起を発信した。大きな事故になりかねない事案だけに、ネット上で反響が。同事務所は「安全な走行をお願いいたします」と改めて呼びかけている。

「#国道17号 新潟県湯沢町芝原トンネル付近で、ノーマルタイヤ走行による登坂不能が発生しました。ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反です。必ず #冬用タイヤ装着 と #チェーン携行 は忘れずにお願いします #大雪」

 これは今月4日、同事務所のXアカウント「国土交通省長岡国道事務所(公式)@mlit_chokoku」が発信した投稿だ。

 現場は「湯沢市街地から国道17号芝原トンネルに向かう上り坂です」とのこと。現場写真を見ると、真っ暗な雪道に乗用車が停車しており、複数の人が外に出ている様子が写されている。

 ノーマルタイヤでの走行不能事案をSNSで公表した理由。「過年度には12月に大規模な車両滞留が発生した事例もあることから、北陸地方整備局では、11月から冬用タイヤ交換に関する広報活動を強化してきたところです。長岡国道事務所としても、今回の事例を重く受け止め、改めて冬道の怖さ、冬道への備えの重要性等を、より多くの道路利用者の方々に発信するために、公式Xでの発信を行うこととしました」と説明する。

 ネット上では、「非常識ですね」「まじで迷惑でしかない」「この時期で湯沢でノーマルタイヤでチャレンジする神経が俺には分からん」「よく走る気になるなぁ 怖すぎる」「ホント意識低いドライバー多い」「毎回思うけど雪害って雪が原因の災害とゆーより人が原因の災害がほとんどな気がする」など、ノーマルタイヤで走ることへの批判の声が寄せられた。

 一連の反響について、「公式Xにおける表示回数は12月11日時点で23万回を記録しており、事務所公式Xのフォロワーを含め、多くの道路利用者の皆様方に対し、改めて冬用タイヤ交換への啓発等につながったものと考えております」と話す。

 これから冬本番で、年末年始はレジャーに出かける人も多くなる。ドライバー側は、安全への取り組みを徹底したいところだ。

 同事務所の担当者は雪道でのノーマルタイヤ走行について、「そもそも危険です。もし先頭車両で止まってしまった場合、渋滞を引き起こすケースも考えられます。雪がそのままどんどん積り、リスクが高まります」と警鐘を鳴らす。

 北陸地方整備局では、冬期の道路交通の安全確保に向けて、除雪作業や道路情報の発信など「24時間体制」で取り組んでいるといい、「2025年11月20日には、冬の道路情報をお手持ちのスマートフォンで確認できる『ほくりくふゆみちアプリ』を新潟、富山、石川3県全域で配信を開始したところですし、今後も継続して、冬道への備え等、道路利用者の方々にお役に立てる情報をHP、公式X等で発信して参りたいと考えております。なお、お出かけの際はHP、ゆきみちアプリにて、ライブカメラ映像も公開しておりますので、路面状況も確認いただき、安全な走行をお願いいたします」。

 そのうえで、「皆様の『備え』と『ゆとりある行動』が、道路の安全・安心につながります。ご理解とご協力をお願いいたします」と、啓発メッセージを寄せた。

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