さまざまな生き物の愛らしい姿や、生態を観察できる動物園。近年はSNSで、普段は目にできない姿を発信し、話題になることも少なくない。そうした中、1頭のコアラが多くの人に衝撃を与えている。

　反響を呼んでいるのは、淡路島にある動物園・淡路ファームパーク イングランドの丘で飼育されているコアラのノゾムくん。同園の公式Xがコアラの絵文字と「#コアラ #ノゾム」のハッシュタグを添え、カメラの方を向いて木に腰かけている写真を投稿した。

　コアラといえば、コロンとしたフォルムが思い浮かぶ。しかし、左手を幹にかけたノゾムくんは、伸ばした右手と両足の膝下が、目を疑うほど長いのだ。

　この写真が投稿されると「思てたんとちゃう」「コレジャナイ……」「私が知ってるコアラと違う」「足長！　スタイルいいコアラさんやね」「脚の長さに驚きを隠せない人類に向ける笑み」「これが……これが本気を出したコアラの……本当の姿だと言うのか……」「にんげん？」「コアラってこんなに脚長いの!?」などのコメントが殺到。1.4万件もの“いいね！”を集めている。

　同園では現在、ノゾムくんをはじめ6頭のコアラを飼育。担当者に今回の反響について聞くと、「思いがけない反響でしたが、これをきっかけにコアラに興味を持って実際に見に来ていただけたら、うれしいです」と声を弾ませる。

　多くの人が衝撃を受けた脚の長さだが、ノゾムくんが特別なのか確認したところ「特に長いというほどではありませんが、平均よりは長いほうだと思います」とのこと。個体によって差はあるものの、ほかのコアラたちと大きな違いがあるわけではないと話す。

　実は今回の投稿、紹介しようと考えていたのは別のポイント。「初めて見た座り方だったので写真を撮ってXで投稿してみたのですが、座り方より脚の長さへの反響が大きく驚きました」と、当初は珍しい“座り方”を紹介しようとしていたと明かしてくれた。

　意外性から脚の長さに目を奪われるが、担当者も「初めて見た」というレアな“座り方”にも注目だ。