脱衣所に歩いた乳児、まさかの誤飲発生で救急搬送 ネット騒然「たしかにお菓子にも見える…」

家庭内でごく普通に置いてあるものであっても、小さい子どもにとっては、けがや命のリスクが存在する。ベランダや火の元だけでなく、洗濯スペースも注意が必要だ。洗濯用洗剤を誤って飲んでしまったという救急搬送事案。SNSを通して報告した医師の投稿者に、啓発メッセージを聞いた。

洗濯洗剤の誤飲を医師が注意喚起(写真はイメージ)【写真:写真AC】
洗濯洗剤の誤飲を医師が注意喚起(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「口の中に数ミリリットル入ってしまって…」

 家庭内でごく普通に置いてあるものであっても、小さい子どもにとっては、けがや命のリスクが存在する。ベランダや火の元だけでなく、洗濯スペースも注意が必要だ。洗濯用洗剤を誤って飲んでしまったという救急搬送事案。SNSを通して報告した医師の投稿者に、啓発メッセージを聞いた。

「これを誤飲した小児が救急車で」

 Xの投稿者は、ドクターbru(@doctor_bru)さん。「小児科専門医の勤務医です」。今回の誤飲の診察を担当したという。

 飲み込んでしまったのは、フィルムで包まれたような形状の洗濯用洗剤とのことだ。「脱衣所の洗濯機のところへ乳児がてくてくと歩いて行き、脇に置いてあった洗濯用洗剤を誤飲してしまいました。一部が破けていて、口の中に数ミリリットル入ってしまって、その後吐き出したという形です。親御さんが気付き、びっくりして救急要請。私が診察いたしました」。

 すぐに吐き出したとはいえ、洗剤が赤ちゃんの口に入ってしまったのは心配だ。「幸い、なめた程度で、腹痛・嘔吐(おうと)はなく、診察上問題ありませんでした」と説明する。

 投稿は1500件以上のリポストを集めており、「子供だとやっぱり口にしてしまうよな…」「たしかにお菓子にも見える…」「それね、めちゃくちゃ危ないんだよな」「ゼリーと間違えたのかしら? 届かない位置に置けば防げる事故」「最近はよくあるんですよねー 目に入っちゃうこともあるので 要注意です」「認知症老人にはあるある案件」など、驚きに加えてさまざまな声が寄せられている。

 乳幼児だけでなく、認知症の高齢者も、洗剤や入浴剤の誤飲に注意が必要だという。ドクターbruさんは「親御さんには、小さなもの、乳児が口に入れそうなものは、ある程度の高さより上の方に置きましょうとお伝えしたいです。メーカー側に対しては、もっと注意喚起を促してほしいです」と警鐘を鳴らす。そのうえで、「我々小児科医も、乳児健診などで誤飲の注意喚起を行って参ります」と話している。

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