舘ひろし、石原裕次郎さんは「セリフを覚えてこない」 ハワイでの思い出秘話も「2人っきりでバーに」

俳優の舘ひろしが12日、都内で行われた特別催事「石原裕次郎生誕90周年祭」のオープニングセレモニーに出席した。裕次郎さんとの思い出などを語った。

オープニングセレモニーに出席した舘ひろし【写真:ENCOUNT編集部】
オープニングセレモニーに出席した舘ひろし【写真:ENCOUNT編集部】

特別催事「石原裕次郎生誕90周年祭」オープニングセレモニー

 俳優の舘ひろしが12日、都内で行われた特別催事「石原裕次郎生誕90周年祭」のオープニングセレモニーに出席した。裕次郎さんとの思い出などを語った。

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 裕次郎さんと初対面したドラマ『西部警察』には、巽総太郎(タツ)として半年出演し、その後、鳩村英次(ハト、ポッポ)として再出演する。

 舘は同作を「映画のスケールを超えるような、すごい番組でした」と言い、「『西武警察』を始めるとき、6か月だけという約束だった。その後にすぐ映画に戻った。それで石原さんが病気になられて、渡(哲也)さんに『また帰ってこい』と言われて帰った」と明かした。

 また、一時期、ハワイで裕次郎さんの車の運転手をしていたという舘。渡さんに心酔していたという舘は「渡さんについていくことだけを考えていて、石原さんと私の間に距離ができたような感じだったので、渡さんがすごく心配しまして。それで毎年お正月に(ハワイに)行くじゃないですか。(渡さんに)『ひろし、この後スケジュールどうなってる?』と言われて、その年は1月いっぱい割と暇だったので『ぜんぜん空いてます』と言ったら、『分かった。お前だけ残って、社長(裕次郎さん)の運転手しろ』と言われまして。運転手と言ってもいい加減な運転手で、おいしいご飯を一緒に食べたり、ゴルフのお付き合いをしたり。そうしたら勝(新太郎)さんとかがいらっしゃったりして」と回顧した。

 続けて「次の日に、東京に帰るとなった日に、ハワイの別荘で、石原さんと2人で、小さいバーがあって、そこで2人っきりで話したことがある。そのときに私は石原さんに『きっと社長は僕のこと、かわいくないですよね』と言ったら、『そんなことねえよ』とおっしゃった。グラスとボトルを3つまっすぐ並べて、『僕は渡さんの背中をまっすぐ見ています。(自身と裕次郎さんの間にいる)渡さんの背中を見ているので、社長の背中は見れません。その向こうにあるので。斜めに立ったら両方見られるんですけど、まっすぐ立っているので社長の背中を見れません』と言ったら、石原さんはそのことをすごく分かってくれた。それからはすごくかわいがってくれましたね」と振り返った。

 また、「石原プロの人間は、芝居に関してはいい加減で、セリフを覚えてこなくて」と告白。裕次郎さんは「いつもブラインドを(指で)下げる最後のシーンがある。本当にセリフを覚えてこない。(ブラインドで隠れて)バインダーを見ながらセリフを言っている。そのバインダーにセリフが書いてあって」と笑った。

 舘は、1983年に石原プロモーションに入所。『西部警察』シリーズなど多数の作品に出演してきたが、同事務所は2021年1月に全業務を終了して解散。同年4月に舘プロが新たに設立され、舘も所属している。

 同催事は、昭和を代表する大スター、裕次郎さんの生誕90周年を記念して、西武渋谷店A館・2階のイベントスペースで開催。裕次郎さんが出演した映画、テレビドラマ関連の展示物をはじめ、関連CD・DVD、関連書籍、本展から新発表となるオリジナルグッズやコラボ商品を多数販売する。開催期間は12月12日~28日。今後、同催事は全国主要都市を巡るツアーも予定している。

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