松山ケンイチ、台本覚えは「ノートに書く」 “読まない”理由は「5分で眠くなっちゃうので(笑)」

俳優の松山ケンイチが12日、来年1月6日にスタートするNHK連続ドラマ『テミスの不確かな法廷』(全8回。火曜午後10時)の取材会に鳴海唯、遠藤憲一、制作統括の神林伸太郎氏と共に出席し、主演を務める意気込みなどを語った。

取材会に登場した松山ケンイチ【写真:増田美咲】
取材会に登場した松山ケンイチ【写真:増田美咲】

1月6日から放送開始『テミスの不確かな法廷』

 俳優の松山ケンイチが12日、来年1月6日にスタートするNHK連続ドラマ『テミスの不確かな法廷』(全8回。火曜午後10時)の取材会に鳴海唯、遠藤憲一、制作統括の神林伸太郎氏と共に出席し、主演を務める意気込みなどを語った。

 本作は、新聞記者である直島翔氏が描く異色のリーガルミステリー。発達障害を抱える裁判官をはじめ、裁判所職員、検事、弁護士——それぞれが真実を求めてぶつかり合う緊迫した法廷の攻防と、時にかみ合わない会話をコミカルに描き、“普通”とは何か、“正義”とは何かを問いかける。

 主演の松山は、前橋地裁第一支部に異動してきた特例判事補・安堂清春を演じる。安堂は幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受け、主治医の助言をもとに、“普通”であろうとコミュニケーションや振る舞い方を学んできたバックグラウンドを持つ。空気を読まずに発⾔したり、突発的な⾏動をとってしまう⾃分でも抑えられない衝動から、⼈と関わることを恐れてきたが、本当は⼈の気持ちを理解し、社会に溶け込みたいと思っている様子が描かれる。

 松山は、共演する鳴海が“自身初”の弁護士役だと聞き、「初めてなんだね」と言及。「たぶん劇中で一番せりふが多いと思う」と続けた。

「この作品は、たしかに言葉も含めてリアルな法廷演技で、難しい言葉の連続を喋り続けている印象があります。鳴海さん、見事です!」

 制作統括の神林伸太郎氏が「それぞれ台本の覚え方が違う」と明かすと、松山は「僕はノートに書くと半分ぐらい覚える。台本を読むと5分で眠くなっちゃうので(笑)」と笑いを誘った。

 今回、自称“ダメな弁護士”の小野崎乃亜を演じる鳴海は「音読と自分の声を録音して」覚えると説明。俳優歴42年で、安堂の上司である門倉茂を演じる遠藤は「(台本を)2回か3回読んで内容が分かり、それから自分のところをぶつぶつ覚える。僕はカタカナ苦手なんですよ(苦笑)」と明かした。

 制作現場には「安堂ノート」なるものがあり、松山演じる安堂の仕草や苦手なことについて事細かく書かれており、それをもとに役作りをしているという。「安堂ノート」の存在に、鳴海と遠藤は「初めて聞いた」と驚き。松山は「誰にも言ってないです」と笑った。

 鳴海によれば、本作は「毎日、誰かが長ぜりふを言っている現場」。制作統括の神林氏は「演技に優れた俳優が勢ぞろいしていて、“演技合戦”です」と見どころを語っていた。

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