桂文枝、落語家60年目突入で告白「かなり物忘れが激しくなってきた」 脳検査は結果待ちもイベントに万全アピール
落語家の桂文枝が12日、都内で行われた『桂文枝新春特撰落語会2026』の取材会に出席。12月で落語家生活60年目に突入した心境、恒例となった新春公演への意気込みを語った。

恒例の『桂文枝新春特撰落語会』を開催
落語家の桂文枝が12日、都内で行われた『桂文枝新春特撰落語会2026』の取材会に出席。12月で落語家生活60年目に突入した心境、恒例となった新春公演への意気込みを語った。
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1966年に五代目・桂文枝に入門し、2012年7月に六代目を襲名。本公演では、文枝が情熱を注ぎ込み世に送り出した340作を超える創作落語の中から、桂三枝時代(1980年代~2000年代初頭)の代表作を口演する。
立ったまま取材会に応じた文枝は、「いつもは新しいネタを持ってくるのですが、三枝作品の中でも大変みなさんに喜んでいただいた、自分でも『できたほうちゃうかな?』と思うネタをやらせていただいて、一生懸命頑張らせていただきます」と意気込んだ。
続けて、「今年の7月16日で82歳になりました」と切り出すと、「先日、桂米朝師匠の生誕100年の落語会があったのですが、米朝師匠は僕と同じ82歳くらいでぼんやりしてこられたそうで、僕もこれからが1つずつ勝負。落語を途中で忘れないようにしっかり稽古をして臨みたいと思います」と述べた。
公演に向けて脳の検査を行ったことを明かし、「万全の態勢でこの落語会に臨みたいと思います。まだ結果は聞いていないので分からないのですが、たぶん大丈夫だと思います」とコメント。落語家生活60年を振り返り、「学生時代から落語をやっていて、落語の世界に入って自分は落語家でずっと勉強してやっていこうとした。入って10か月で『ヤングタウン』という深夜番組に出たところ、気に入ってもらって、落語家の修行をしていないうちにマスコミの方に出てしまった。『パンチDEデート』にも出て、『新婚さんいらっしゃい!』を51年3か月やって、ずっとマスコミの仕事をやってきました。でも、その間にも新しい落語を作り続けました。新しいメディアの中でやったから、こういう落語がいろいろできたのだと思います」と自負した。
「やっぱり落語家として入りましたから、落語家として全うしたい」と決意表明すると、「最近は落語の仕事中心にやらせていただいています。仕事の重心は落語になりました」と言及。「重心を落語に置き始めた年から、かなり物忘れが激しくなってきました」と告白したが、「若い頃は稽古をしなくても入った。落語家として今一番稽古をして、充実している時期だと感じています」とうれしそうに話した。
『桂文枝新春特撰落語会2026』は、来年1月10日と11日に東京・有楽町朝日ホールで開催される(全4公演)。
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