高橋克典、『忠臣蔵』吉良上野介役にぼやき連発「皆が『あいつを殺したろう、殺したろう』という話を」

俳優の高橋克典が11日、都内で行われた舞台『忠臣蔵』のプレスコール取材会に出席した。同作の”悪役”吉良上野介を演じる胸中を語った。

プレスコール取材会に出席した高橋克典【写真:ENCOUNT編集部】
プレスコール取材会に出席した高橋克典【写真:ENCOUNT編集部】

舞台『忠臣蔵』のプレスコール取材会

 俳優の高橋克典が11日、都内で行われた舞台『忠臣蔵』のプレスコール取材会に出席した。同作の”悪役”吉良上野介を演じる胸中を語った。

 同作は、江戸時代の元禄年間に実際に起こった仇討ちをテーマに歌舞伎などで上演されて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作。今回は主演の上川隆也が大石内蔵助を演じ、藤原紀香が大石りく、高橋が吉良を演じる。演出は堤幸彦。LED映像を駆使し、令和版『忠臣蔵』を展開する。323年前の12月14日に実際に討入りが行われたことにちなみ、同じ時期に上演。東京・明治座で12月12~28日、2026年1月には名古屋・高知・富山・大阪・新潟で上演される。

 藤原は「袖で見ていましても、本当にこのキャスト全員がこの物語に気持ちを(入れて)、没頭している感じが見てとれます。あとは初日を待つばかり」とコメント。「一貫して雰囲気ができてきている感じがすごく和気あいあいとしていて、緊張感がある中でのその感じが、私も外から見ていて、とてもほほ笑ましいものでした」と述べた。

 高橋は「なにせ、私は討たれるほう」とぼやき、「今、藤原さんが『和気あいあい』とおっしゃっていましたが、私は何も和気あいあいとしていない」とキッパリ。「皆が『あいつを殺したろう、殺したろう』という話を目の前で、大勢で大声で言っているのを1か月間見てきました」と話し、「本番で、すべて返してやろうと思っています。死なないかもしれません」とまさかの物語逆転を示唆。報道陣の笑いを誘った。

 続けて高橋は「(吉良は)地元では愛されている、という伝説まがいの話もある。『どこが悪いんじゃ?』、『俺が何をした?』と。(討ち入りを行う)お前ら常識知らずの若者が(勝手にやったこと)。よくよく考えてくださいよ。僕は敵じゃない。辛抱足らぬ若者が、勝手に斬りつけてきよる。しかも、『お前死ね(切腹を命じた)』と言ったのは、わしやない。将軍が言った」と弁明。「これはもう、とんでもない話」と猛クレームを入れ、報道陣を笑わせた。

 囲み取材には、立石俊樹、藤岡真威人、崎山つばさ、岐洲匠、石川凌雅、近藤頌利、藤林泰也、唐木俊輔、財木琢磨、松田賢二、徳重聡、珠城りょう、堤も出席した。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください