男性7人組グループのIMP.が、本日15日に2ndアルバム『MAGenter（マゼンタ）』を発売した。2023年8月にデビュー後、各メンバーが出演するドラマ主題歌を担当し、7人それぞれが全国7局の番組で単独レギュラーを持つなど、順調に歩みを進めている。来年1月からは新作を引っ提げて初の全国アリーナツアーを予定。さらなる活躍が期待される中、ENCOUNTはメンバー一人ひとりに新作への思い、来年の活動などについて話を聞いた。第1回は佐藤新。（取材・文＝水谷賀奈子）

――『MAGenter』はグループ2枚目のアルバムです。2024年に発売した1枚目の『DEPARTURE』から変化したことを教えてください。

「レコーディングに向かう姿勢が、変わったと思います。楽曲の練習をするのは当然なのですが、自分のパートの一つひとつの世界観や細かいニュアンスなど、1stアルバムの時以上に、こだわるようになってきました」

――その意識の変化は、パフォーマンスを重ねていく中で起きたものなのでしょうか。

「そうだと思います。デビュー当時から楽曲制作において指導してくださる方がいるのですが、教えていただいたことが3年目に入ってようやく落とし込めてきたのかなと思います。シンプルに楽曲が難しくて（笑）。毎回求められるハードルが高い中で、自然と楽曲作りに対する姿勢が変わってきたのだと思います」

――新作で、具体的にレコーディングで苦労した曲、あるいは挑戦したと思える曲を教えてください。

「苦戦したのは『Spotlight』という楽曲です。英語の発音が難しすぎて『レコーディングブースから出られないんじゃないか』と思ったくらいでした（笑）。相当練習してレコーディングに向かったもののダメダメで……。すごく時間がかかった楽曲として、思い出深い曲になりました。『めっちゃ、頑張ったんだろうな』と思って聴いてほしいです（笑）」

――では逆に、一番お気に入りの曲を教えてください。

「いっぱいあって迷いますね……。でも『KISS』という曲は、自分が得意になってきた部分を生かせている楽曲だと思います。高い声が出るようになってきて、最後のロングトーンのフェイクを任せてもらいました。それに、サビのささやきの低音から高音まで幅広い表現を楽しめる楽曲で、歌っていてやりがいがある曲でした」

――2025年もあと約半月です。今年はどんな1年でしたか。

「2024年はデビュー翌年で、目の前のことでいっぱいいっぱいだったんです。それに比べると今年は、頑張ったのは変わらなかったのですが、『自分が将来どうなっていきたいか』などプラスアルファを想像するようになりました。『こういうアーティストになって、いずれこういうことができたらいいな』『グループでこういうことができたらいいな』とか、未来の自分を意識するようになった1年でした」

――それを踏まえて、2026年はどんな1年にしたいですか。

「もう、大暴れしたいですね（笑）。年始からライブツアーもありますし、ドラマや映画もチャンスがあれば挑戦したいです。かつ、より自分らしくいたいと思います。本当にデビューしたての時は緊張ばかりで余裕がなかったので、来年はより自分らしく活動していきたいです」

□佐藤新（さとう・あらた）　2000年9月1日生まれ。23年8月、デジタルシングル『CRUISIN’』で世界同時配信デビュー。24年10月からは、北海道放送（HBC）『今日ドキッ！』に単独レギュラー出演している。26年1月10日から4月5日までグループ初の単独アリーナツアー（全国6会場19公演）を実施する。血液型O。