高杉真宙「優しい嘘」で空港ギリギリに タクシーでの失敗談を告白「人生の壮絶な話を聞くことに」
俳優の高杉真宙が10日、都内で行われた映画『架空の犬と嘘をつく猫』(2026年1月6日公開、森ガキ侑大監督)の完成披露上映会に登壇。「これまでについた優しい嘘」について語った。

「優しいは褒め言葉だと思ってない」
俳優の高杉真宙が10日、都内で行われた映画『架空の犬と嘘をつく猫』(2026年1月6日公開、森ガキ侑大監督)の完成披露上映会に登壇。「これまでについた優しい嘘」について語った。
原作は、小説家・寺地はるな氏の同名小説。脚本は、ドラマ『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵氏が務めた。主人公の羽猫山吹を演じるのは、高杉。弟の死によって現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが不都合な真実から目をそらし、それでもなお一緒に暮らす機能不全の羽猫家の中で、山吹だけが家族と向き合いながら成長していく。同作は、その家族の約30年間を描いた。世界15大映画祭の1つ「タリン・ブラックナイト映画祭(POFF)」の公式コンペティション部門に選出され、撮影賞を受賞したことでも注目を集めている。
演じるうえで意識したことを聞かれた高杉は「優しいって言葉が嫌いなんだろうなと思って演じていました」とコメントし、続けて「『優しい』は褒め言葉だと思っていなくて。客観的に見て『優しい』って言われるときって、意外と自分のためだったりすることが多いじゃないですか。結果的には、人に優しくなることがすべてなんでしょうけど『褒め言葉なのかな?』と思っていますね」と胸中を明かした。
この日は、同作の内容と絡め「これまでについた優しい嘘」をテーマにフリップトークを実施。「タクシー」と書いたフリップを見せ、「空港までタクシーに乗ったときがあった。その運転手がおしゃべりで、人生の壮絶な話を聞くことになったんですね。時間がギリギリだったんですが、おしゃべり好きで急ぐ気配がない。そしたら『時間大丈夫?』って聞かれたんですけど、『大丈夫です!』って答えちゃって」と話し、笑わせた。そのときは「タクシーの中でおもしろい話を聞けるなら、次の飛行機でもいいかも」と思ったというが、最終的には間に合い「小走りで空港に行った」と振り返っていた。
完成披露上映会には、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕子、向里祐香、安田顕、森ガキ監督も出席した。
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