北海道の浜辺でイワシが大量に打ち上げられたとの投稿が、ネット上で大きな反響を呼んでいる。いったい何があったのか。動画を投稿したXユーザーのかずひろ（@kazuhiro_nikki）さんに詳しい話を聞いた。

「実家でイワシが浜辺に打ち上げられて、取り放題だったらしい」

　かずひろさんが動画や写真とともに投稿したのは12月8日の午前のことだった。映像には、浜辺の広範囲に大量のイワシが打ち上がり、異様な光景が広がっていた。

　動画は実家の家族が撮影したもので、原因については「イルカから逃げて戻れなくなったらしい」との説明を受けたという。父親に確認したところ、打ち上げられていたイワシはおよそ2000匹。多くは息絶えているものの、丸々と太り、脂が乗っている様子が分かる。家族はバケツに入る分だけ回収し、丸干しや煮付けに調理した。

　かずひろさんによると、同様の出来事は過去にもあり、いずれもイルカが関係していたという。

「イルカに追われたことが原因のようです。漁師がそう言っておりました」

　一方、投稿には「大地震の前兆かも」との声も寄せられた。

　その後、同日夜に青森県東方沖を震源とする地震が発生すると、関連性を指摘するコメントが続出。「これは、、、」「地震の前兆やったんかね」「関係の有無に寄らず地震の前には何か前兆があると考えるのは、日本人の昔からの共通認識」など注目を集めた。しかし、かずひろさんは「実家は地震の被害はありませんでしたので、関係性は分かりません」と冷静に受け止めている。

　海洋生物の行動と地震の関連性については、科学的根拠は確立されていない。ただ、大量のイワシが打ち上げられた後に地震が起きたことで、より一層の関心を集める出来事となった。