俳優の中野英雄が9日、ABC『相席食堂』（火曜午後11時10分）に出演。珍しく新潟市で街ブラロケを行った。MCの千鳥・ノブは「強面（こわもて）俳優」と紹介された中野を「強面じゃない。こわ（怖）です」とおびえる仕草で伝えた。笑いが起きる中、大悟は「（仲野）太賀のお父さんで。すごいよ。義理立てがすごいよ」と中野について明かした。

　仲野が千鳥の番組に出演した際、「大悟さんは浮気しても許されるみたいなのでいいですよね」とテレビで言われたという。大悟は「何の問題でもないやん。別に普通によくする話やん。『そんなことないわ！』で終わってん」と前置きした上で、「そのオンエアがあった日に、中野さんからワシに電話がかかって来て、『息子がすいませんでした。今どちらにおられますか。今から息子を謝らせに行かせますから』『いい、いい』」と低い声を真似ながら、エピソードを披露。大悟が笑うと、ノブは「困る、困る」と顔をしかめ、「今日は（『ちょっと待てぃボタン』を）押せません」と予告。「（大悟に）電話かかって来るって。『大悟さん、オンエア見ました。隣のノブさんっていう方が僕をイジってましたね。謝りに来さしてください』（って）」と想像して震えあがった。

　60歳の中野は毎日10キロ弱歩くことが喜びと明かすなど、穏やかな表情でスタート。ノブが「優しいなあ」と印象を明かすと、仲野と顔が似ていると指摘した大悟は「優しいのよ。だから、起こったら怖い」と返した。しかし、1人で食事をしようとして、同行ディレクターから「誰かと相席しましょうか」と言われ、「相席しなきゃ行けないの？　何で？」と確認。「『相席食堂』なんで」と言われるなど、番組の趣旨が伝わっていない様子。戸惑う中、相席を要請されて「あんまり俺にそうやって言ってくるヤツいないんだけど」と返答。映像を止めたノブは「どんどん怖くなってきてるやん。ちょっと大丈夫か」と警戒した。

　その後、地元名産のル・レクチェ（洋梨）を求めて果樹園に移動。そこで相席にオススメの店を聞き出した中野に、スタッフは陰でサポート。居酒屋を予約し、中野と同世代の店主ら相席相手も調達した。番組の暗黙の了解である“ガチンコ”を無視し、ノブが「こんなんルール違反やろ。『相席食堂』はガチで行くのがモットーやろう」とクレームを入れる場面もあったが、中野はすっかり上機嫌に。酒も入り、店主から「息子さんも飲んだことはないんですか？」と聞かれ、「この間、初めて。インスタグラムに載せたんですけど、サシ飲みをしたのは初めて。あんまり息子だとは思わないですね。（演技を）見てる時は。ただのファンです」と告白した。

　さらに、「僕の好きなお芝居が向こう（仲野）なんですよ」と打ち明けた。2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟！』に仲野が主演することに触れられると、中野は「そうなんですよ。1月から。ぜひ。もう（撮影）やってます。同じ主役が池松壮亮さんって方がやってるんですけど。この人がいいんですよ。この2人のコンビがまたいいんですわ」と絶賛。優しい表情で語る姿に、店主が「本当にファンですね」と言うと、「はい。日曜日は家から出ないです。夜は」と予告した。最後にディレクターが謝罪すると、中野は「途中いろいろありましたけど、またそれも楽しいじゃないですか」と返し、すっきりと和解。大悟は「良かった。機嫌よく終わって」と笑い、ノブも「セーフ」と一件落着を喜んだ。