市川團十郎、1日8軒ハシゴの“温泉マニア”ぶり告白「今年一番温泉に入った人間」 来春は全国21会場へ
歌舞伎俳優の市川團十郎が10日、都内で行われた『市川團十郎特別公演』の製作発表会見に出席した。2026年2月、3月に、石川県小松市團十郎芸術劇場うらら大ホール公演を皮切りに、全国21会場をまわる。

クリスマスは子どもたちとご飯 ルイ・ヴィトンのアドベントカレンダーも
歌舞伎俳優の市川團十郎が10日、都内で行われた『市川團十郎特別公演』の製作発表会見に出席した。2026年2月、3月に、石川県小松市團十郎芸術劇場うらら大ホール公演を皮切りに、全国21会場をまわる。
演目は、平安絵巻から舞い降りたような気品と華やぎのある姿で魅了する『源氏物語~夕顔~』、日本最古の歴史書『古事記』から取り上げて創作した『素戔嗚大蛇退治(すさのおおろちたいじ)』、成田屋の代名詞『荒事絵姿化粧鑑(はなのえすがたけわいかがみ)』の3作。『荒事絵姿化粧鑑』では舞台上で、『平家物語』に登場する平家の武将・悪七兵衛景清の衣装や鬘(かつら)をつけ、拵え(こしらえ)が出来上がっていくまでを披露する。
團十郎は『景清』の拵え(こしらえ)を見せる演出について、「10月に京都の南座で、『暫』の衣装(の拵え)をお客さまに体験していただいた。でも『暫』は(衣装の重さが約60キロあるので)大きさ的に運びが大変なんです」と語り、「『景清』は普通の衣装でありながらかなり重たいので、十分面白い。動きがどこまでできるのか、ちょっと新しく挑戦してみたい」と『景清』を選んだ理由を説明した。
全国21会場をまわるが、地方巡業の楽しみを聞かれると、「僕、もう20年近く(巡業を)やっておりますので、楽しみという楽しみは正直もうないんですけど(笑)」とぶっちゃけも。しかし「東京や大阪、京都など大きなところでやる場合は、もう“仕事人間”になっちゃってる。現場に行って、最低限のコミュニケーションをして舞台を勤め上げて、最低限のコミュニケーションで家に帰る。でも旅巡業はお弟子さんや仲間の俳優さん、他のスタッフたちと食事を共にしたり一緒に温泉に入ったり、会話をする機会が多くなる。和睦を深めるところが好きですね」と、巡業ならではの良さを語った。
もうすぐクリスマス。息子の市川新之助、娘の市川ぼたんら家族との過ごし方について質問が飛ぶと、「子どもたちが『行きたい』と言ったお店があったので、そこを予約しました。トマトベースの……キノコがおいしいお店(笑)。ですから、子どもたちと過ごす……かな?」と回答。また、アンバサダーを務めているルイ・ヴィトンからアドベントカレンダーを贈られたといい、「クリスマスツリーも既に飾って電気もついていますが、子どもたちはアドベントカレンダーを開けて、ルイ・ヴィトンの小さい飾りを飾っていくのが楽しみになっています。完成は25日なのかな」と語った。
今年1年の振り返りを聞かれると、「今年は自分のペースで歌舞伎に向き合えたかな。あと映画『国宝』のような、歌舞伎を題材にしたものが日本の邦画の記録を塗り替えたので、歌舞伎役者として、とてもうれしいことでした」と語り、「家族との時間も、新之助と2人でアフリカに一緒に旅行した思い出とか、ぼたんと新之助と一緒にハワイに行った思い出とか。今年は比較的充実した1年だったな」と顔をほころばせた。
また「今年は僕、『温泉文化アンバサダー』というのをやっていまして。『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録に対して私もお力添えをさせていただいて」と明かし、「個人ではかなり温泉に行って、めちゃくちゃ詳しくなった1年だったと思います」と振り返った。「何回くらい温泉に行った?」の問いに、「ここにいる(報道陣の)誰よりも一番入ってます(笑)。1日4軒とか……。ないでしょ? 多い時は1日8軒とか行ってましたから。そんな人います?」と語り、「ここにいる人間の中で“今年一番温泉に入った人間”として、胸を張って生きていきたい(笑)」と報道陣を笑わせた。
「この1年を漢字で表すと?」の問いには、「温泉の泉(せん)の方で」と回答。「温泉ってね、あったかいのだけじゃないんですよ。冷たい温泉にいいのがあるんですよ! だから『泉(せん)』です」とアンバサダーらしく解説した。
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