株式会社ピックルスコーポレーションは9日、同社のはくさいキムチ「ご飯がススムキムチ」に虫が混入していたとの投稿が拡散していることについて、「基本的には中にいたとは考えていません」との見解を示した。引き続き調査を継続するとしている。

　キムチは関西地区のスーパーで売られていたもので、7日夜からキムチに虫が混入していたと訴える投稿がSNS上で拡散していた。

　投稿者は証拠となる動画や写真を投稿し、注意を促していた。虫は生きており、容器の開閉部付近に写っているのが確認された。ネットでは「どー見ても中じゃん」「これ挟まって逆さまになってるんだよね？」「検証結果、動画では蓋の上（外）にいます。中なら容器表面の反射光の上に移動しません」「影と光の反射的に外っぽいよなこれ」「これは後から入ったケースだと思う」「どの工程で入ったんか気になる」など、さまざまな声が上がっていた。

　同社の担当者は、ENCOUNTの取材に「お客様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ないと思っております」と謝罪した上で、虫は容器の中ではなく、外に付着していたとの認識を示した。

「まだ事実関係を調査している途中段階ではありますが、お客様と会社のほうでやり取りさせていただいて、お店でお客様の現物を引き取った時には、商品のフタは開封されておらず、虫が外側にいたことは確認させていただいております。会社として確認している範囲で、容器の構造上、なかなか容器とフタの間に侵入することは難しいと考えてはいますが、引き続き事実かどうか確認している最中になります。結論としては出ていない状況になります」と説明した。

　投稿者が商品を返品した時点では、虫が容器の外にいたことを投稿者、同社の双方が確認。一方で、投稿者は発見時は中にいたと主張している。

　この点は現時点では確認できず、外部の分析機関に混入する可能性があるか調べてもらうという。「できるだけ早くやらなければならないこととは認識しております」と、調査結果の公表を急ぐ考えだ。

　ただ、フタが開けられていないことから、虫の混入は不可能との見解は崩していない。外側ならば、スーパーの店舗や輸送で付着した可能性も考えられる。

「写真があったと思うんですけど、あそこの位置に虫がいるというのはなかなか難しいと考えております」と話した。

　投稿を受け、同社には客から問い合わせが来ているという。

「ご飯がススムキムチ」は2009年10月に発売。過去に29種類のフレーバーが登場するなど、同社の人気商品となっている。