『豊臣兄弟!』新キャスト10人発表 “大河秀吉”2度演じた竹中直人は松永久秀…織田家臣と尾張の人々

俳優の竹中直人が、来年1月4日スタートのNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)で松永久秀を演じることが9日に発表された。併せて、織田家臣団および尾張の人々を演じる新キャストとして、大倉孝二、宮川一朗太、森口瑤子、菅原大吉、諏訪太朗、水橋研二、池田鉄洋、白洲迅、金井浩人の出演も明らかになった。

『豊臣兄弟!』に竹中直人が出演する【写真:(C)NHK】
『豊臣兄弟!』に竹中直人が出演する【写真:(C)NHK】

大倉孝二、宮川一朗太ら

 俳優の竹中直人が、来年1月4日スタートのNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)で松永久秀を演じることが9日に発表された。併せて、織田家臣団および尾張の人々を演じる新キャストとして、大倉孝二、宮川一朗太、森口瑤子、菅原大吉、諏訪太朗、水橋研二、池田鉄洋、白洲迅、金井浩人の出演も明らかになった。

 俳優の仲野太賀が主人公・豊臣秀長(小一郎)を演じる本作は、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡、夢と希望の下克上サクセスストーリー。秀長の兄で天下人となる秀吉(藤吉郎)を池松壮亮が演じ、脚本を八津弘幸氏が担当する。

 今回発表されたのは下剋上(げこくじょう)を体現する大和の雄・松永久秀とともに、尾張の人々と織田家臣団の面々。

 松永久秀は、大和国(現在の奈良県)の戦国武将で、「あまたの裏切りと変わり身の早さゆえに周囲から恨みを買うことが多い」とされる人物。織田信長が足利義昭を奉じて上洛すると、いち早く織田に臣従し、小一郎たちともかかわりを持つことになる。また、茶人としても高名だった。

 竹中は大河ドラマでは過去2度、秀吉を演じた経験を持つ。本作では豪傑・松永久秀を演じるにあたり、「やったぁ! また大河ドラマに出演出来る! 嬉しいな! 今回の大河ドラマは、あの松永久秀をどのように描くのか!? これはかなり楽しみだぞ! と思いました」とコメント。演技への意気込みについても、「意気込みはがっつりあります! しかしそれは脚本家のみが知ることではないでしょうか……。どこまで脚本家の八津弘幸さんが松永久秀を描いて下さるか……それによって役は大きく変化していくと思います。ぼくは八津さんの描いた世界にただただ身を委ねながら揺蕩うのみです!」と語った。

 一方、主人公・小一郎や藤吉郎の出自となる尾張の人々、織田信長に仕える家臣たちにも、多彩な俳優陣が集結。土豪の坂井喜左衛門を演じる大倉は「また大河ドラマに呼んでいただき、大変ありがたく思っております。若い共演者の皆さんを盛り立てられるよう、且つエネルギー負けしないよう取り組んだつもりです。皆さんに楽しんでもらえるドラマになることを期待しております」とコメントした。

 藤吉郎の妻・寧々の父である浅野長勝を演じる宮川は「『光る君へ』から間を置かずにオファーをいただき、それはもう嬉しかったですね。しかも前回の“仕事できない男”から、今回は一家の長、武士で寧々の父! 身が引き締まる思いでした」と述べ、家庭内での役柄についても「寧々、小一郎、藤吉郎たちを温かく見守る男であろうと心掛けています」と意気込んだ。

白洲迅は黒母衣衆の筆頭・佐々成政を演じる【写真:(C)NHK】
白洲迅は黒母衣衆の筆頭・佐々成政を演じる【写真:(C)NHK】

白洲迅は『どうする家康』に続き再び戦国大河

 寧々の母・ふく役を務める森口は「寧々の“心の土台”を育む母・ふくという大役をいただき、身の引き締まる思いです。武家の母として、厳しく、そして温かい家族の絆をお伝えできるよう、精一杯努めてまいります」と語った。

 また、織田家筆頭家老・佐久間信盛役の菅原は、「信長がうつけと呼ばれた若き頃より信長を支え続けた忠義の人としての強さと、晩年に至るまでの揺るがぬ責務への誇りとを大切に表現していければと」と役柄の人物像に触れた。

 織田家家老・林秀貞を演じる諏訪は、「林秀貞という人物はかつて信長と対立した後、復帰を許された人物のようで、信長や他の家臣たちとの距離感を少し意識しながら演じるよう心がけています」とコメント。

 さらに、武芸に優れた森可成を演じる水橋は、「戦国時代の織田・豊臣・徳川を中心としたこの時代は、もともと一番好きな歴史の時代でしたので、とても嬉しかったです」と語り、「共演者やスタッフの皆様から日々多くの刺激をいただいています」と現場の様子を明かした。

 織田家老・丹羽長秀を演じる池田は「20年ぶりの大河ドラマ出演となります。しかも、大名・丹羽長秀という大役を賜り、オファーをいただいた際には、身の引き締まる思いでした」と振り返り、「この現場の熱が、きっと視聴者の皆さまにも伝わるはずです。どうぞ、おもいきりお楽しみください」と呼びかけた。

 黒母衣衆の筆頭・佐々成政役の白洲は「『どうする家康』に続き、再び戦国大河に出演させていただける事になり、なにかご縁のようなものを感じています」と喜びを語り、「豊臣兄弟の2人に対して腹に一物抱える人物ではありますが、もがきながらも心に秘める熱い想いを体現していけたらと思います」と意気込んだ。

 そして、信長とその弟・信勝の両方に仕えた佐久間盛重を演じる金井は「オーディションを経てオファーを頂けた時はとても嬉しかったですし、緊張しました」と述べ、「主演の仲野太賀さん、池松壮亮さんをはじめとする、錚々たる方々とご一緒出来た本作は、私にとってかけがえのないものになりました」と語った。

 制作を手掛ける同局の高橋優香子プロデューサーは、「物語の起点となる尾張で出会う人々、そして兄弟が出世を遂げていく中で刺激を受ける武将・松永久秀役を発表いたしました」とコメントし、登場人物のバラエティーに富んだ魅力について、「キャラクターの魅力は序盤からアクセル全開。ご覧いただく中で、きっと推しキャラを見つけていただけるのではないかと思います」とアピールした。

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