中村雅俊、監督デビュー作は「やって良かった」 裏話を告白「頭ごなしにやれと言われ…」

俳優の中村雅俊が8日、都内で行われた主演映画『五十年目の俺たちの旅』(2026年1月9日公開)の完成披露上映会に秋野太作、田中健、岡田奈々と共に登壇。初めてメガフォンをとった本作の見どころや撮影秘話、TVシリーズの思い出などを語った。

舞台あいさつに出席した中村雅俊【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに出席した中村雅俊【写真:ENCOUNT編集部】

初監督作品&主演映画『五十年目の俺たちの旅』完成披露上映会

 俳優の中村雅俊が8日、都内で行われた主演映画『五十年目の俺たちの旅』(2026年1月9日公開)の完成披露上映会に秋野太作、田中健、岡田奈々と共に登壇。初めてメガフォンをとった本作の見どころや撮影秘話、TVシリーズの思い出などを語った。

 1975年にスタートし、その後も10年ごとにスペシャルドラマが制作された連続ドラマ『俺たちの旅』。放送開始50周年を迎えた今年、20年ぶりの続編が初の映画版として製作された。50年前のオリジナルキャストが結集し、企画・脚本は鎌田敏夫氏が担当。初めてメガフォンをとった中村がドラマシリーズの映像も使用し、カースケ(中村)、グズ六(秋野)、オメダ(田中)、オメダの妹・真弓(岡田)の『五十年目』と『五十年間』を描く。

 この日は初めて観客にお披露目され、試写会前に中村らが登壇して舞台あいさつ。本作で初めて監督も務めた主演の中村は「皆さん、本当にようこそいらっしゃいました。ありがとうございます」と観客にあいさつ。「監督という大役を仰せつかって正直大変でした。皆さんが目の前にいてほっとした気持ちですね。中村、緊張しております。皆さんがどう見てくれるのかすごく気にしています。よろしくお願いします」と緊張した面持ちだった。

 続けて「皆さんのお顔を見た途端、緊張しました。役者だったらもっと全然違うのかなと思いますが、監督として最後までやってこの間終わりました。監督としてはゴールなんですよ。ゴールみたいなものなんですが、とうとうこの日がやってきて、この日からスタートするという実感があってまた緊張しています」と襟を正し、「俺たち50年前はただただ楽しい番組で、撮影場に行くだけで楽しい時間が待っている、それで1年間通しました。撮影が終わるとかなりの確率で飲みにいくという(笑)。後々金字塔と言われるのは皆さんがこの作品を愛してくれた賜物です。50年経っても皆さんがこの作品を愛してくれたので感謝です」と改めてファンに感謝すると、秋野が「立派な事言うね。50年経つと。よく更生したものだよ」と笑いを誘っていた。

 ドラマ版から10年後、20年後、30年後はスペシャルドラマとして制作されたが、40年後の時にメインだった監督が死去。中村は「そのまま途切れたんですが、でもこの作品を愛してくれる人がいて、今回は脚本家の鎌田敏夫さんが中心になって最終的に映画でやろうと決まり、今日に至りました」とこれまでの経緯を説明。「鎌田さんから『監督やれ』と頭ごなしに言われ、妙に素直になっちゃって『やります』と言ってこんなことになっちゃいました。大変だったんですけど、やって良かったなと思います」と充実の表情を見せていた。

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