お笑いコンビ・マテンロウのアントニーが7日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ！』（日曜午前11時40分）に出演。若手時代から収入があまり伸びないと悩みを告白した。

「これは本当に切実なんですけど」と切り出したアントニーは、「2、3年目ぐらいから、いま芸歴が16年目なんですけど、何かあんまり収入が増えないんですよ。ずーっと同じぐらいで。僕だけ芸能界にいるのに、公務員みたいな上がり方で」と腕で角度の少なさを表現。MCの上沼恵美子らが大笑いする中、アントニーは「安定を選んだのかな、みたいな。芸能界って夢があるってお聞きしてたんで、あまりにも緩やかな（上がり方）」とアピールした。

　上沼は「そんな契約だったんかな」と言うと、MCタッグを組む高田純次は「だって人気者でガツンと来てるんだから、あれなん（もらってるん）じゃないの？」と話した。演技の世界でも活躍し、仕事の幅を広げているアントニーだが「ドラマ出さしてもらうこともあったんですけど、その分、3か月とか（予定を）押さえるんで、他の仕事ができなくなったりとかして」と痛しかゆしだとした。上沼が「そうだよね」と理解を示すと、アントニーは「何かちょっと、来年こそはこの殻を破って収入アップをしたいんですけど」と力を込めた。

　高田が「どういうので行きたいかね。俳優さんで行きたい……」と聞くのをさえぎるように、Netflix配信ドラマ『地面師たち』での好演をかねて絶賛する上沼は「そら俳優よ。アントニーは絶対俳優」と言い切った。アントニーは「僕、絶対俳優何ですか？」と聞くと、上沼は「そう。私はね」と即答して笑わせた。アントニーは「上沼さん、それうれしいんですけど。前回（の出演時）も言ったんですけど、日本に演じれる役が少なすぎるんですよ」と嘆くと、爆笑が起こった。

　上沼が「探したらある」と話したが、アントニーは「さすがに僕が1クール（ごと）に毎回出てるのおかしいですよ」と冷静に分析。上沼は「そりゃそうやな」と笑い、高田が「しゃべり面白いし」とアントニーを高く評価すると、上沼も「愛らしいね、アントニーって。好感度が高いっちゅうのかな。持ってるよな」と称賛。ところが、反応は薄くスタジオは静かなまま。

　アントニーは「ちょっと誰もうなずかないじゃないですか」と焦り、上沼も「賛同せえへんな」と発した。アントニーが「こんな上沼さんの言葉に賛同しないことってあります？　今まで」とぼやくと、爆笑に包まれ、上沼も「私もびっくりしたわ」と目を丸くした。アントニーは「マジで好感度ないんだな」とぼう然としながら口にすると、上沼は「いや、好感度あるねん。あんた、大丈夫やわ」とフォローした。