桜井日奈子、5連続で亡くなる役 縁起懸念も「挑戦的な役をいただけたのがうれしかった」
俳優の桜井日奈子が7日、都内で行われた舞台『シャイニングな女たち』のプレスコール及び開幕前会見に吉高由里子と共に登壇し、演技に意欲を見せた。

先輩たちとの共演に歓喜「いっぱい技盗みたい」
俳優の桜井日奈子が7日、都内で行われた舞台『シャイニングな女たち』のプレスコール及び開幕前会見に吉高由里子と共に登壇し、演技に意欲を見せた。
同作は、主人公たちが社会人として働く現在と、大学時代の過去とを行き来しながら、人間関係のもつれやSNS時代に生きる私たちの光と闇を浮き彫りにする女性たちの群像劇。作・演出を務めるのは蓬莱竜太氏で、主演はかねてより蓬莱作品への出演を熱望していた吉高由里子(金田海)が務める。
初日を迎える心境を聞かれた吉高は「11月1日から稽古が始まったんですが、こんなにあっという間な1か月間はなかったと思う。初日が始まる実感がないんですが、始まったら終わりに向けてスタートするのかって思うと、稽古場での思い出がフラッシュバックします。みんな欠けることなく走りきれたらいいなって気持ちで、毎日お祈りしています」と吐露した。桜井は「やる気満々です!」と目を輝かせ、「蓬莱さんの作品に出演できるのがうれしくて。念願でした。こんなに幸せなことはないと思っています」と喜んだ。さらに「先輩方とご一緒できるのがうれしいです。いっぱい技を盗みたいと思っています!」と笑みを浮かべた。
実際に蓬莱氏の演出を受けた吉高は「作品はすごく癒やされるものではなく、傷つく作品だなって思う。現場は笑顔が絶えず和気あいあいとしているのに、送り出すものはヒリヒリしたものなので、不思議だなって思いながらやっています」と吐露し、蓬莱氏の印象を「すごくいい人なんですけど、すごく意地悪なところを引っ張り出してくる人なんですよね」と語った。
最後に、2025年の振り返りを求められ、吉高は「私は舞台3年ぶり、4回目。挑戦しています。まだまだ教わることがいっぱいです。すてきな出会いをさせてもらった年になったと思いました」としみじみ。続く桜井は「今までといただく役柄が全然違くて。今回亡くなっている設定ですが、これを含めると今年は5連チャンくらいで亡くなっていて……(笑)」と打ち明けた。これには「縁起悪いかな」と思ったというが、一方で「挑戦的な役をいただけたのがうれしかった」とにっこり。最後には「この調子でやったことのない役に出会えたらいいなって思います」と意欲を見せていた。
開幕前会見には、さとうほなみ、山口紗弥加も登壇した。
同作の主人公・金田海は、社会人として働く傍ら、他人のお別れの会に紛れ込み、ビュッフェを食べて帰るという行為を繰り返していた。ある日、入り込んだ会場で金田は偶然見覚えのある顔たちに出会う。それは、かつて自分がキャプテンを務めていた大学時代の女子フットサル部の仲間たちだった。親友の山形圭子(さとう)の姿、敵視していた顧問の川越瑞希(山口)も出席していた。遺影には、同じピッチに立っていた後輩・白澤喜美(桜井)の姿が。「私はなぜ呼ばれていないのか」。現在と輝いていた大学時代が交差していく。その輝きは本当の輝きだったのか――。今日から28日まで渋谷・PARCO劇場、その後大阪・福岡・長野・愛知にて上演される。
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