スバル名車の開発費は“天文学的数字” 生みの親が明かす誕生秘話「欧州車は何十歩も先を」

お笑いコンビ・おぎやはぎがMCを務めるBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(午後9時)が6日に放送される。今回は「愛車遍歴的 スバルマスターに聞け!初代レガシィ解体新書」と題し、1989年に登場したスバルの名車・初代レガシィの開発に携わった辰己英治氏が出演する。

『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』に辰己英治氏が登場【写真:(C)BS日テレ】
『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』に辰己英治氏が登場【写真:(C)BS日テレ】

6日放送『おぎやはぎの愛車遍歴』

 お笑いコンビ・おぎやはぎがMCを務めるBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』(午後9時)が6日に放送される。今回は「愛車遍歴的 スバルマスターに聞け!初代レガシィ解体新書」と題し、1989年に登場したスバルの名車・初代レガシィの開発に携わった辰己英治氏が出演する。

 バブル期にあって「スバルにバブルはない」と語られるほど恩恵を受けられなかった富士重工が、社運を懸けて開発に巨費を投じたレガシィ。世界で“曲がる四駆”として高い評価を受け、スバルを代表するモデルとなった。番組では、そんな初代レガシィと、開発のきっかけとなったレオーネを比較しながら、徹底解剖していく。

 評価担当として開発の初期段階から携わった辰己氏は「安全、安心のためには走りを極めよう」と、徹底した走行テストを敢行。「100万キロくらい走ると、クルマのことが少し分かってくるような気がした」と語る姿に、おぎやはぎの2人も驚きを隠せなかった。

 売り上げ不振の中、開発者自らがディーラーへ出向し、販売現場の厳しさを体感したことも開発姿勢に大きな影響を与えたという。辰己氏は「今、考えると天文学的数字」という開発費にも触れ、「それだけかけてもやるんだというスバルの上層部、経営陣の判断だと思う」と振り返った。

 さらに、辰己氏が私生活でオフロードレースに参戦してチャンピオンになった経験や、「欧州車は何十歩も先をいってるよね」と振り返る高級欧州車を研究対象としたエピソード、本場ドイツでのテスト走行中に起きた出来事など、名車誕生の裏側に迫るエピソードも披露される。

 今年3月、レガシィは惜しまれつつも日本国内での販売を終了。長年にわたり愛されてきたモデルの節目に、小木博明も「これは寂しいよね。僕が寂しいもん」と素直な思いを吐露した。日本自動車殿堂の歴史遺産車にも認定され、有終の美を飾ったレガシィ。手塩にかけて育ててきた辰己氏の率直な思いも聞く。

次のページへ (2/2) 【動画】開発者が明かしたスバル名車の“秘密”
1 2
あなたの“気になる”を教えてください