【べらぼう】城桧吏、生田斗真の治済が「めっちゃ怖かった」 “ぶっつけ本番”のアドリブ告白

俳優・城桧吏が、将軍・徳川家斉役で出演するNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)の取材会に出席し、家斉を演じる上で心掛けたことや舞台裏を語った。作品は横浜流星が主人公・蔦屋重三郎(蔦重)を演じ、18世紀半ばに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦重を軸に描く痛快エンターテインメント。第47回では、松平定信(井上祐貴)の敵討ち計画が家斉の協力のもとに実行され、家斉の父・一橋治済(生田斗真)が睡眠薬を飲まされ阿波の孤島に送られる展開が描かれた。

徳川家斉を演じる城桧吏【写真:(C)NHK】
徳川家斉を演じる城桧吏【写真:(C)NHK】

家斉が治済を陥れ罰与える台本に「大きく成長したとうれしかった」

 俳優・城桧吏が、将軍・徳川家斉役で出演するNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)の取材会に出席し、家斉を演じる上で心掛けたことや舞台裏を語った。作品は横浜流星が主人公・蔦屋重三郎(蔦重)を演じ、18世紀半ばに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦重を軸に描く痛快エンターテインメント。第47回では、松平定信(井上祐貴)の敵討ち計画が家斉の協力のもとに実行され、家斉の父・一橋治済(生田斗真)が睡眠薬を飲まされ阿波の孤島に送られる展開が描かれた。

 まずは家斉を演じた感想を聞いた。

「家斉は大河ドラマでは初登場ということで、大河の“初代家斉”を演じられることがすごくうれしくもあり、半面、緊張もありました。今後、大河ドラマに家斉が登場する際の大切な資料にもなるのかなと考えるとプレッシャーがすごく大きかったです」

 治済は家斉の養父や乳母の命を奪うなどの悪行を重ねてきた。とはいえ実の父。第47回で父を陥れ、罰を与える家斉をどんな心情で演じたのか。

「第46回までは父・治済の言う通りでいれば何とかなると考える、素直な家斉を演じていました。その後、第47回で治済の悪行を大崎(映美くらら)の手紙で知り、本当のことと確信し、実の父ではありますが、一将軍としての覚悟が見えるように意識しました。台本を読んだ時、政に興味がなく、わがままな部分もあった家斉が第47回で大きく成長したとうれしかったですね」

 家斉をどんな人物と捉え、序盤はどう演じようと思っていたのだろう。

「人物像については演出と話し、思っていることが態度や表情に出る素直さが長所であり短所でもある人物をイメージしました。現場で意識したのは定信からいろいろ言われても全く響いておらず、面倒くさそうにする雰囲気をひたすら出しました。準備のため最初に家斉について調べていた時に驚いたのは子どもの数と妻妾の数。あとは将軍の在任期間が一番長いこと。真偽不明な部分もありますが意外にも江戸文化が好きな優しい方なのかなと思ったりもしました」

治済は「めっちゃ怖かった」

 生田の演じる治済の印象も聞いてみた。

「治済はめっちゃ怖かったです。第46回で治済に顔をぐわっとつかまれたシーンはアドリブなんです。リハーサルでは一切そぶりもなく本番でいきなり顔をつかまれました。圧を感じましたし、目の奥に何か企んでいると感じさせる生田さんの表情、お芝居がすごくて、学ぶことが多いと感じました」

 素顔の生田はどうだろう。

「いつもよく話しかけてくださり、難しい言葉、イントネーションを細かく教えてくださいました。劇中では悪い父ですが現場ではいいお兄さん。あと生田さんに『顔が俺たち似ているよね』と言っていただきました。親子役なので親子に見えた安心感とともに素直にうれしかったです」

 第47回では茶室で菓子を食べ、眠り薬の仕込まれたお茶を飲み、治済と家斉が意識を失うシーンがあった。現場の意外な裏話も紹介してくれた。

「家斉は和菓子をたくさんパクパク食べるのですが、本番なのに食べ過ぎてセリフが何を言っているか分からなくなったんです。口に詰め込み過ぎてかみ切れず、呑み込めず(笑)。生田さんにめっちゃ笑われました。『上様いかがなさいました』と。食べた和菓子は計8個。美味でございました(笑)」

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