三遊亭円楽、“次の一手”に立川志の輔も驚愕「お前のプレッシャーのかけ方はすごい」

落語家の三遊亭円楽(48)が4日、東京・台東区にある池之端しのぶ亭で、来年3月に開催する「七代目三遊亭円楽 芸歴25周年記念落語会」のPR会見を開いた。今年2月に、全国区の知名度を誇る円楽を七代目として襲名。「まだ円楽というダブダブの服を着ている感じ。いつフィットするんだろうと思いますが、1年経ちました、という会をやりたかった」と円楽。プレッシャーのかけ方が半端ではない番組内容で、自らに負荷をかけ続ける。

会見に出席した三遊亭円楽【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した三遊亭円楽【写真:ENCOUNT編集部】

円楽襲名から間もなく1年「まだダブダブの服を着ている感じ」

 落語家の三遊亭円楽(48)が4日、東京・台東区にある池之端しのぶ亭で、来年3月に開催する「七代目三遊亭円楽 芸歴25周年記念落語会」のPR会見を開いた。今年2月に、全国区の知名度を誇る円楽を七代目として襲名。「まだ円楽というダブダブの服を着ている感じ。いつフィットするんだろうと思いますが、1年経ちました、という会をやりたかった」と円楽。プレッシャーのかけ方が半端ではない番組内容で、自らに負荷をかけ続ける。(取材・文=渡邉寧久)

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 初日(来年3月9日)のゲスト、立川志の輔(71)の前で、志の輔の十八番でもある落語「中村仲蔵」をしゃべるという。しかもネタおろしで、だ。

「どうせなら、得意にしている人の前で初演したら負荷がかかるかなと思いました。ゲスト出演をお願いしに志の輔師匠のところに行ったら(志の輔の口調の真似で)『お前のプレッシャーのかけかたはすごい』と言われました」と裏話を明かした。

 2日目(3月10日)に出演する春風亭一之輔(47)が、この日の会見に同席した。2人は同い年(同じ学年)で、入門日も1週間しか違わないという同期の間柄。前座修業自分から、勉強会を開催していたという。

「志の輔師匠と(3日目の3月11日は神田)伯山さんですから、よく自分に負荷をかけるなと。伯山なんて楽屋にいるだけでイライラする、顔を見るのも、いや、よく呼ぶな」と冗談を散りばめた一之輔の毒舌口調で、負荷の大きさを強調。「(自分が出る)中日は休みみたいもんです。お互いの25年やってきたよという結果がでればいい。初日と千秋楽は気をつかってやってください」と、3日間開催の円楽にアドバイスを送った。

 今年2月に七代目円楽を襲名し、まもなく1年。

「五代目、六代目の円楽を覚えている人がまだまだ多い。円楽というダブダブの服を着ている感じで、いつフィットするんだろうと思っています」と謙そんしつつも、この1年は、全国を襲名ツアーで回り、都内の寄席(新宿末広亭、浅草演芸ホール)でも披露興行を成功させた。12月11日から20日まで、池袋演芸場の昼席で披露興行を行う。

 1年は襲名披露興行で各地の落語会主催者からお声がかかった後、襲名の熱気が冷めた後にも落語家として、次の一手を打ち続けなければならない。

「(春風亭)小朝師匠に、『七代目ってこういうことをやるんだ、ということをしないと浸透しない。僕はヒントしか出せないけど、二の矢三の矢で売っていきなさい』と言われました。今回の落語会もその一環です」と、円楽としての矜持も持ちつつ腹を据える。そして大きな野望を、次のように打ち上げた。

「以前、大銀座落語祭(春風亭小朝が主導した落語イベント)がありましたが、あんなのがもう1回できないかな。講談や浪曲も含めて、売れっ子のトップを招いてやってみたいですね」

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