FANTASTICS・中島颯太、父は小籔千豊の同級生で社長 後を継がなくても「OK」だった理由とは

ダンス&ボーカルグループのFANTASTICS・中島颯太が、縦型ショートドラマアプリ・タテドラで配信中のドラマ『御曹司はお忍び清掃員 REVENGE SHOW』で主演を務めている。役どころは、日本最大手のエンタメ会社の会長である父親の依頼で企業に潜入する清掃員(ショウ)と登録者数200万人の暴露系覆面配信(Wataridori)の2つだ。ENCOUNTは中島に撮影での裏話を聞きつつ、その素顔に迫った。

ドラマ『御曹司はお忍び清掃員 REVENGE SHOW』で主演したFANTASTICS・中島颯太【写真:冨田味我】
ドラマ『御曹司はお忍び清掃員 REVENGE SHOW』で主演したFANTASTICS・中島颯太【写真:冨田味我】

元御曹司…縦型ショートドラマ『御曹司はお忍び清掃員 REVENGE SHOW』で主演

 ダンス&ボーカルグループのFANTASTICS・中島颯太が、縦型ショートドラマアプリ・タテドラで配信中のドラマ『御曹司はお忍び清掃員 REVENGE SHOW』で主演を務めている。役どころは、日本最大手のエンタメ会社の会長である父親の依頼で企業に潜入する清掃員(ショウ)と登録者数200万人の暴露系覆面配信(Wataridori)の2つだ。ENCOUNTは中島に撮影での裏話を聞きつつ、その素顔に迫った。(取材・文=近藤加奈子)

――この作品は、縦型ドラマです。撮影で意識されていることはありますか。

「演技やリアクションをオーバーにすることを意識しています。例えば、怒鳴られるシーンでは相手とおでこがぶつかるくらいの距離になりますが、映像ではそれでちょうど良い距離感になっているんです。不思議ですよね(笑)。相手との顔がめっちゃ近づくので緊張します」

――役では御曹司ですが、中島さんはどんな家庭環境で育ちましたか。お父様は小藪千豊さんと中学時代の同級生で、「社長」と呼ばれていたそうですね。

「僕のお父さんは実際に代表取締役を務めているので、『社長』はネタではないです(笑)。おじいちゃんが会社をやっていて、それをお父さんが継いだんです」

――中島さんがお父様の会社を継いでいた可能性もあるんですね。

「そうですね。その道もありましたけど、僕はもともとプロサッカー選手になりたかったですし、他にも夢がありすぎたんですが、お父さんは『好きなことをやっていいよ』と自由なタイプでした」

――どのように育てられましたか。

「礼儀だけはすごく厳しかったですが、それ以外は何も厳しくなかったです。『勉強しなさい』と言われたことがなくて、テスト前日に『外食行くぞ』みたいな(笑)。僕は『明日、テストやから勉強させて』と言うんですが、両親は『テストなんて、大丈夫』と楽観的なタイプでした」

――中島さんは関西大学第一中・高で学ばれていますね。受験は大変だったと思いますが。

「僕は中学受験組で小学5~6年の時は塾に通っていました。両親は『いける、いける』とずっと言ってくれて、やる気を出させてくれました。それでも勉強を強制されたことはなかったので、自発的に勉強していました。あと、面接では試験監督がめちゃくちゃ笑っていたので、何となく『受かったな』と思ったんです。面接終わった瞬間にお父さん、お母さんに『受かったよ』って言ったのを覚えています」

――夢だったプロサッカー選手から、どのような経緯でアーティストを目指されたのですか。

「プロサッカー選手の夢は、僕が中学の時にドクターストップがかかってしまい諦めました。その後にフットサルを始めてユースチームで日本一になり、このままプロの道に行くのかなとも思ったんですが、その前からずっとLDHが好きだったので高3の時にオーディションを受けました。高3の文化祭でみんなの前で歌う機会があり、そこで1位になって舞台に上がった時に『僕アーティストになります』って宣言しました」

――オーディションは高3のどのタイミングでしたか。

「文化祭で宣言したその5か月後ぐらいで、FANTASTICSに入ったのが高3の最後で。卒業式の日に上京しました。みんなからは『有言実行だね』と言われましたが、『LDHに入りたい』とずっと言っていたので、全員が僕の夢を知っている感じでした(笑)。その時から将来を意識して、普段の行動には気をつけていました」

――例えばどのように。

「『将来はアーティストになる』と決めていたので、女の子と写真を撮るのを控えたり、当たり前のことですが、信号無視をしないだとか、黄色でも無理矢理渡らなかったり、将来拡散されたりしたら、デビュー後に危うくなるかもしれないと思ったので。でも、僕の周りはみんな優しくて、そういうことも理解してくれていました」

家族、プライベートを語ったFANTASTICS・中島颯太【写真:冨田味我】
家族、プライベートを語ったFANTASTICS・中島颯太【写真:冨田味我】

JO1・川西拓実は特別な存在

――大学進学は考えませんでしたか。

「考えてなかったです。(内部進学の)試験がオーディションの3次審査と被っちゃっていたので。オーディションに落ちていたらやばかったですが、僕は絶対に受かると思っていました」

――オーディションで手応えを感じていたのでしょうか。

「もう、感覚でしたね(笑)。実際、僕は全然歌えてなかったし、ダンスも下手でした。けど、楽観的にいれたのは両親の影響が強いですね。両親は普段から『大丈夫、大丈夫』って感じでしたし、オーディションの時も『大学はいつ受けても入れる』と言われて、僕は『いや、相当難しくなるよ』と言ったんですけど、『受かるやん。あんたは』って。それでアーティストの道を進むことができましたし、僕もずっとポジティブです」

――芸能の仕事は向いていると思いますか。

「この仕事は天職だと思いますし、いつも楽しいです。だから、この世界に入って周りに悩んでいたり、落ち込んでいる人が多くて驚きました。芸能界は変わっている人が多いと思っていましたが、僕が変わっている側でした(笑)。みんな、自分と一緒で毎日楽しいんだろうなと思っていたので」

――同年代のグループ所属アーティストの存在は、刺激になりますか。

「なっていますね。ドラマで共演中の(小西)詠斗も同い年ですし、出演作も見ます。同世代の仲間とご飯に行った時に『あの作品カッコ良かった』とかそういう話ができるのもワクワクします。一昨日も『逃走 THE MOVIE』で共演したJO1の川西拓実とご飯に行きました。拓実ってほとんど外に出ないし、メンバーとサシでご飯も行ったことがないらしいのですが、特別な存在として接してもらっています(笑)。同い年で同じ関西出身で気が合いますが、お互い忙しいので『今日どう?』みたいな感じで連絡取って会っています」

――少し早いですが、今年を振り返ってどんな1年だったと思いますか。一番うれしかったことと悔しかったことを教えてください。

「アリーナツアーに映画4本、ショートドラマも2本に出て、本当にいろんな経験を積ませていただきました。だから、仕事面で悔しいことはほぼなかったのですが、親せきの結婚式に出られなかったのが唯一心残りです。逆に一番うれしかったのは『仮面ライダーガブ』(テレビ朝日系)との出合いです。テレビの主題歌を1年間通して務めさせていただいたのもそうですし、映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』にも出させていただき夢のようでした」

□中島颯太(なかじま・そうた) 1999年8月18日、大阪府生まれ。2017年にLDH主催の『VOCAL BATTLE AUDITION 5』に参加し、FANTASTICSに加入。23年からEXILE B HAPPYとしても活動。主演映画『ロマンティック・キラー』が12月12日公開。血液型B。

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