木村拓哉、タクシー運転手役で“現場”からの反響に喜び 「会話、空気感を楽しみたい」と乗車にも意欲

俳優の木村拓哉が3日、都内で行われた映画『TOKYOタクシー』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。同作にちなんで、タクシーにまつわるトークを展開した。

舞台あいさつに登壇した木村拓哉【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した木村拓哉【写真:ENCOUNT編集部】

映画『TOKYOタクシー』の大ヒット御礼舞台あいさつ

 俳優の木村拓哉が3日、都内で行われた映画『TOKYOタクシー』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。同作にちなんで、タクシーにまつわるトークを展開した。

 自身が“出会いたいタクシー運転手”を問われて、木村は「(運転が)できるだけスムーズに(笑)」と答え、タクシーの乗車について「今シートベルトの着用について『協力お願いします』とまず言われる。(シートベルトを締めて)カチャッと音をさせるだけですごいうれしそうな運転手さんを見ると『じゃあ、しておこうかな』という気分でハメている」と独自の目線で語った。

 次いで「今回うれしかったのが、いろんな実際のタクシーの運転手さん、ドライバーの方たちが、お仕事の合間に劇場に足を運んでくださること。実際にタクシードライバーをやっているので『これは見ておかないといけないな』という感覚で見てくださっている。そういうリアクションをいただいて、タイトルが『TOKYOタクシー』なんですけど、それだけで実際の方たちが『見てみようか』と感じになってくださるのもすごくうれしい。この作品が封切られて1か月以内にタクシーに乗る機会があったら、そのドライバーさんとの会話、空気感を楽しんでみたいです」とほほ笑んだ。

 同じ問いに主演の倍賞千恵子は「(木村演じる)浩二さん以上の人はいないですから」と称えつつ、「ただ面白い経験をしたことがあります。NHKの仕事場にいたとき、ちょうど3・11の大きな地震がありまして。タクシーに乗ろうと思ったら、鶴瓶さんが前にいらっしゃった。タクシーが来たときに鶴瓶さんが『はい! 渋谷の駅まで行く人!』と言ったらワーッと何人か来て乗っていらした。私は横浜だったんですけど、『横浜行く人』と言ったら誰もいないんですよ。だから1人で6時間半くらいその運転手と話をした。その方が、離婚をしたばかりで、お家の中のことも全部話してくださる。食器棚にどんな食器が入っているか、とか。そんなことがとても面白くて、あっという間の6時間半でした」と振り返った。

 同イベントには、蒼井優、山田洋次監督も出席した。

 同作は、山田監督の91作目となるヒューマンドラマ。人生の終活に向かうマダム・高野すみれ(倍賞)と、彼女を乗せたタクシー運転手・宇佐美浩二(木村)が、わずか1日の旅を通して心を通わせていく様を追う。観客動員数、興行収入ともに初登場1位を記録している。木村は、『武士の一分』以来、約19年ぶりに山田組に参加した。

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