倍賞千恵子、山田洋次監督&渥美清さんに感謝「役者としてというよりも」 「映画の日」特別功労章を授章
俳優の倍賞千恵子が1日、都内で行われた第70回「映画の日」中央大会で特別功労章を授与された。倍賞は、山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズの“さくら”役など、日本映画史において長年にわたる功績を残したことが評価された。

「山田さんを尊敬して感謝して師として仰いでおります」
俳優の倍賞千恵子が1日、都内で行われた第70回「映画の日」中央大会で特別功労章を授与された。倍賞は、山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズの“さくら”役など、日本映画史において長年にわたる功績を残したことが評価された。
倍賞は60年に松竹音楽舞踊学校を首席で卒業し、松竹歌劇団(SKD)へ入団。翌年には松竹にスカウトされ映画『斑女』でデビューした。62年には『下町の太陽』でレコード大賞の新人賞を受賞し、この歌が映画化。監督を務めたのが山田だった。
壇上に上がった倍賞は「山田さんの『男がつらいよ』が始まって、50作撮影しました。渥美(清)さんがいなくなってしまったことで映画は終わってしまいましたが、ある意味で、お兄ちゃん(渥美さん)は大きな映画界を救った人でないかと思っており、尊敬しています。お兄ちゃんに役者としてというよりも人間として何が大事かということを教えてもらったような気がして、ずっと映画界で生きております」と振り返った。
続けて、倍賞は「数えてみますと64年間映画に携わっています。その中で、監督の山田さんにお会いできた。山田さんを尊敬して感謝して師として仰いでおります。そして、『特別功労章』をいただけるということは、私自身というよりも、お兄ちゃんや山田さん、映画を作っている映画を好きなスタッフに支えられて、ここまで仕事ができたのではないかなと思っております」と感謝を述べ、「これからも素晴らしいスタッフと出会えるように、結構いい年になりましたので、体に気をつけながら、これからも精進して参りたいと思います」と抱負を述べていた。
倍賞は山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』(公開中)にも出演。本人も「挑戦的」と語る華やかな身なりのマダムを演じる。
あなたの“気になる”を教えてください