マイカーでそのまま出場 ショッピングモール敷地内で“気軽な競技”開催 名スポーツカーも快走
伝統的なモータースポーツ「オートテスト」を楽しむイベント「プリンスの丘 オートテスト 2025」が11月30日、東京・武蔵村山市のイオンモールむさし村山 つむぐひろばで行われた。日産自動車村山工場の跡地であり、テストコースの一部だったゆかりの土地で、約66台が参加し、運転技術を競った。

バックでの“車庫入れ”や8の字がコース設定
伝統的なモータースポーツ「オートテスト」を楽しむイベント「プリンスの丘 オートテスト 2025」が11月30日、東京・武蔵村山市のイオンモールむさし村山 つむぐひろばで行われた。日産自動車村山工場の跡地であり、テストコースの一部だったゆかりの土地で、約66台が参加し、運転技術を競った。
オートテストは英国発祥のモータースポーツで、「運転の正確さ」を競う。競技ライセンスや特殊な装備は不要で、マイカーで出場できる。
この日はマツダ・ロードスターやホンダ S660、SUBARU XV、日産マーチなど、バラエティーに富んだマイカーが参加。スカイラインGT-R、トヨタ・スープラ、さらには、1968年式のトヨタ・スポーツ800、85年式のカローラレビンといったスポーツカーの名モデルもエントリーした。
競技コースは、バックでの“車庫入れ”や8の字が設定され、デモ走行では日本自動車連盟(JAF)のドライバーが日産エクストレイルのハンドルを握り、巧みな技術を示した。女性ドライバーや70代ドライバーの姿も。幅広い世代が“真剣勝負”を楽しんだ。
新車のダイハツ・コペン セロで参加した50代男性会社員は、ゼッケン1番で、俊敏なドライブテクニックを見せ、好成績をたたき出した。「今年6月に納車したばかりです。それまではカローラで出場していました。競技歴は3年で、今回で82回目になります。オートテストはネットでたまたま見つけて初めて走ってみて以来、ずっと続けています」。夢中になっているという。
気軽さがオートテストのよさだといい、「ヘルメットやグローブも要らないですし、マイカーで出場できるので、旅行を兼ねて参加できる。そこがいいですね。走り切ることが大事だと思います」と、さわやかな笑顔で語った。
この日は、旧車の魅力を伝える「ダットサン プリンス 日産名車披露会(全日本ダットサン会40周年記念 特別展示)」も同時開催。会場には、ダットサン・ブルーバード、フェアレディZ、バイオレット、スカイライン、ローレルなどの貴重なヒストリックカーが展示され、ゴージャスな光景に、愛好家や買い物客らが見入っていた。
JAF加盟のパルサースポーツクラブ湘南が主催した。全日本ダットサン会の佐々木徳治郎・終身名誉会長も会場を訪れ、開会式で安全運転を呼びかけた。
あなたの“気になる”を教えてください