【べらぼう】生田斗真、治済役に「僕は悪くない」 “演出”は「知らぬ間に悪者にされている感覚」
俳優・生田斗真が一橋治済を演じ、映美くららが大崎を演じるNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)の第46回が30日に放送され、大崎に関する衝撃的な展開が描かれた。治済が、定信たちによる自身に対する企みに気づき、定信の手先となった大崎の命を狙う内容だった。

第46回では大崎の衝撃的展開 映美くらら「覚悟を持ちながら、あの場に」
俳優・生田斗真が一橋治済を演じ、映美くららが大崎を演じるNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(日曜午後8時)の第46回が30日に放送され、大崎に関する衝撃的な展開が描かれた。治済が、定信たちによる自身に対する企みに気づき、定信の手先となった大崎の命を狙う内容だった。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
まずは生田が、治済がある文書の文字を見て定信たちの企みに気づいた時の気持ちをコメントした。治済は「御三卿」の1つである一橋徳川家の当主。息子・家斉が11代将軍となり、「将軍の父」として富と権力を得るようになっていた。
「この字は見たことある見慣れた字だなというところでも確信を得たのは間違いないかなと思います。ワクワクしたんじゃないですか。来たぞ来たぞっていうか。耕書堂に乗り込むというか、お店に入っていくのも、あえてでしょうね。憎いとか悔しいとか、懲らしめてやりたいとかっていう気持ちは微塵もないというか。本当に何とも思ってないですからね。治済にとって一時の暇つぶしの時間にすぎないんです」
また、治済を演じてきた感想も語った。
「とても自由度高くやらせていただけているのは、ありがたいなと思うし、特に僕が何をしなくとも、スタッフワークによって薄気味悪く撮っていただいたり、ほかの方々の芝居でよって僕の邪悪さが強調されるような作りにしてくださっていたり。なので、僕は悪くないです(笑)。口元のニヤリとかアップ撮られていたんだとか、能面と対になるような治済の表情とか、こんなふうになっていたんだって後で気づくことが多いので、本当に知らぬ間に悪者にされている感覚がありますよ。『あ、こんな悪い表情切り取られてる!』とかあります。おもしろいですけどね。ここまで嫌われることもなかなか珍しいと思うので、貴重な経験をさせていただいています。最後まで使命を全うしたいと思います」
治済の気になる今後は――。
「本当に最初から最後まで言えないことづくしだから、なかなか驚きの展開になっていくと思うので、期待を裏切らないラストになるんじゃないでしょうか。楽しみにしてほしいと思います」
続いて映美が大崎の衝撃的な最期を迎えたことについてコメントした。演じる大崎は11代将軍・家斉の乳母で、家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったと言われる人物。
「見ている方にとっては、大崎がさんざん悪事を働いてきたので、天罰が下ったという見方もあるかもしれません。大崎としては、治済さんと一緒にいるので、何があってもおかしくないというか、そういう覚悟を持ちながら、あの場にいたんじゃないかなと思います」
演じるうえで意識していたことについては、「大崎はいつも含みがあって、あまり本心が見えない人なので、本当は心の中では、動揺とか緊張感とか、そういうものを絶対持っているはずなんですけど、出さない。目の前のことを真実でやっているという感じなのかなと思っています」と語った。
作品は俳優の横浜流星が主人公・蔦屋重三郎を演じ、18世紀半ばに江戸のメディア王として時代の寵児(ちょうじ)となった“蔦重”こと蔦屋重三郎を軸に描く痛快エンターテインメント。
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