アイドルグループ・乃木坂46の5期生・菅原咲月は、2024年12月から副キャプテンを務めている。初めての後輩となる6期生が今年2月に加入し、早くも先輩としての立ち振舞いを見せている。今月26日にリリースした40枚目シングル『ビリヤニ』では、初選抜の6期生・瀬戸口心月と矢田萌華がダブルセンターを担当。この状況下、菅原が「やるべきこと」や自身の個人活動についても語った。（取材・文＝星川莉那）

　菅原は瀬戸口と矢田について「『とにかく守らなきゃ、どんなことがあっても守り抜きたい』と思わせてくれる2人です」と語り、こう続けた。

「後輩がいろんなものを背負って頑張っている姿を見て、もらう影響がすごくあります」

　瀬戸口とは同じ年齢だけに、「すごく特別な感情を抱きます」。瀬戸口は後輩として「敬語で話してくれる」と言うが、「だんだん距離を縮めてほしい」とも願っている。

『ビリヤニ』は、スパイスを効かせて米と具材を炊き込むインド料理。歌詞では、男の子が好きな女の子を「食べたことないビリヤニ、食べてみたくない？　一緒にいかない？」と悩みながら、デートに誘う様子を描いている。ミュージックビデオ（MV）撮影は、まさにインドをイメージするセットの中で行われていた。今月27日に卒業した久保史緒里にとってはラストシングル。合間にはキャプテンの梅澤美波、久保ら3期生で記念写真を撮っていたが、菅原もそこに加わったという。

「最初は後ろで見ていましたが、途中から混ざりたくなっちゃって『スッ』と入り込んでました（笑）。『申し訳ないな』と思いつつ、一つ思い出ができました。私がふざけても受け入れてくださります。今回は特に期に関係なく混ざってしゃべったり、移動中も4期生さんと一緒にいたので、すごく楽しかったです」

　副キャプテンに就任して以降、「自分のことでは泣かなくなりました」と成長を実感している。梅澤を支えつつ、グループを引っ張っている。『ビリヤニ』でのポジションは3列目。そこからダブルセンターの2人を見守る菅原は、この曲のヒットを強く願っている。

「いちメンバーとしても、2人を支えられるようにすごく意識していきたいです。そして、乃木坂は『かわいいも、かっこいいも何でもできるグループ』だと思っているので、新たな一面を見ていただきたいです。そして、この曲をいろんなところに発信して、さらに乃木坂46のことを知ってもらいたいです」

　副キャプテンといえどメンバーの一員であり、希望に満ちあふれた20歳。24年4月に上演された「乃木坂46“5期生”版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」では、主役のセーラームーンを演じた。同作については、「演じることの楽しさを再認識しました」と言い、目を輝かせながら個人で挑戦したいことを打ち明けた。

「いっぱいあるんですけど（笑）、毎年1回はお芝居のお仕事をさせていただくことがありました。もちろん、来年もやりたいです。お芝居がすごく好きで、自分じゃない誰かになれるのがすごく不思議な感覚です。いろんな先輩方が幅を広げてくださったので、その道を途絶えさせないように頑張りたいです。歌もすごく好きなので、機会があれば歌う仕事をしたいです。6期生が出ている（日本テレビ系）『乃木坂スター誕生！SIX』にも『出してください』と売り込んでいます（笑）」

□菅原咲月（すがわら・さつき）　2005年10月31日、千葉県生まれ。22年2月1日、乃木坂46の5期生オーディションに合格。2代目副キャプテン、文化放送『乃木坂46の「の」』の17代目MCを務めている。22年8月31日発売の30枚目シングル『好きというのはロックだぜ！』に収録されている5期生楽曲『バンドエイド?がすような別れ方』で、初センターを務めた。23年2月19日発売の32枚目シングル『人は夢を二度見る』で初の選抜メンバー入り。24年4月に上演された「乃木坂46“5期生”版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」でセーラームーン／月野うさぎ役を演じた。158センチ。血液型A。