“新生”乃木坂46は「原点回帰になる活動を」 梅澤美波&菅原咲月、グループの強みに自信

乃木坂46は、今月26日に40枚目シングル『ビリヤニ』をリリースした。同作では今年2月に加入した6期生・瀬戸口心月と矢田萌華が、初選抜で初のダブルセンターを務めている。3期生・久保史緒里、4期生・松尾美佑と矢久保美緒は同作の活動を最後に卒業。結成14年のグループが変化していく中、キャプテンの梅澤美波、副キャプテンの菅原咲月がそれぞれの思いを語った。

インタビューに応じた乃木坂46の梅澤美波(左)と菅原咲月【写真:矢口亨】
インタビューに応じた乃木坂46の梅澤美波(左)と菅原咲月【写真:矢口亨】

「乃木坂46=はかない」イメージを現体制で表現する

 乃木坂46は、今月26日に40枚目シングル『ビリヤニ』をリリースした。同作では今年2月に加入した6期生・瀬戸口心月と矢田萌華が、初選抜で初のダブルセンターを務めている。3期生・久保史緒里、4期生・松尾美佑と矢久保美緒は同作の活動を最後に卒業。結成14年のグループが変化していく中、キャプテンの梅澤美波、副キャプテンの菅原咲月がそれぞれの思いを語った。(取材・文=星川莉那)

 待望の新センターはルーキーたちだった。10月19日放送のテレビ東京系『乃木坂工事中』(日曜深夜0時15分)で、選抜メンバーとフォーメーションを発表。3期生の梅澤が、「独特の緊張感があって、いまだに慣れない」と表現する“恒例行事”を振り返った。

「一番上の期なので、自分がどこかというより、『どういう体制で、誰がこの位置に置かれて、どういう風な意図があってこの期間を活動していくのか』を知るドキドキ感があります。何となく『(センターは)6期生かな』と思っていたら、ダブルセンターだったので、『こういう形で乃木坂46を見せていくんだな』と思いました。自分の役割として全体が見やすいポジションになったので、みんなの様子を見て頑張りたいと思いました」

 副キャプテンの菅原も、梅澤と同じ3列目。「すごく記憶に残る選抜発表でした」と言った。

「2人が本当に不安そうで、(瀬戸口)心月ちゃんが泣いているのを見て意思が固まりました。まだ5期生だと、『自分がどこのポジションなのか』と頭の片隅にあって、そういう緊張感もあるんですけど、2人の姿を見て『守らなきゃ』という初めての感情が芽生えました。今回は私にとって、すごく記憶に残るような選抜発表でした」

 瀬戸口と矢田は、それぞれ6期生楽曲の『なぜ 僕たちは走るのか?』『タイムリミット片想い』でセンターを経験しているが、表題曲の初選抜で真ん中に立つ重圧は相当なもの。だが、梅澤はすぐに2人の「覚悟」を感じていた。

「本当にかわいいです。6期生にしか出せないピュアでまっすぐな目があるので、そこからもらう影響がたくさんあります。ただ、『どこかで腹をくくったタイミングがあるんじゃないかな』と思うぐらい、覚悟を持ってセンターに立っているのが伝わってきます。それでも、不安や心配はあると思うので、2人が伸び伸び活動できるように、サポートしたいです。『この子たちのために頑張ろう』と思わせてくれる力がある2人です」

 菅原は2人を「守りたい」を繰り返しつつ、「不思議な感覚」があることも明かした。

「(瀬戸口)心月ちゃんとは同い年で、矢田ちゃんが年下なんですけど、いろんなものを背負っている姿を見てきました。そして、6期生を見ても『とにかく守らなきゃ』『どんなことがあっても守り抜きたい』と思わせてくれます。ただ、同い年なのに敬語で話してくれる心月ちゃんには、だんだん距離を縮めてほしいです(笑)。そんな不思議な感覚です」

 今回、2列目の中央に立つ久保は、今月26日、27日に横浜アリーナで開催された卒業コンサートをもって、9年間のアイドル活動に終止符を打った。同期の梅澤らと先輩たちが築き上げた「乃木坂46らしさ」を受け継ぎ、後輩たちに伝えてきた。そんな“グループ愛”が強い久保は、梅澤と菅原にとってもかけがえのない存在だった。

梅澤「ここ2~3年はずっと隣にいてくれました。1、2期生の先輩が卒業した2年前の『真夏の全国ツアー』では、『私たち3期生が一番上になったね。頑張らなきゃいけないね』と手を取り合いました。まず、何をやらなきゃいけないのかを一緒に考えました。その時は、卒業する未来が見えないぐらい当たり前の存在でした。今は寂しさもありますが、乃木坂をすごく愛して、グループにたくさん頭を使ってきた分、自分の幸せとか、ゆったりした時間を楽しんでほしいです。私は、グループを守り続けて(久保が)外から見ても、『乃木坂、素敵だね』って思ってもらえるように頑張ります」

菅原「後輩から見る久保さんの背中は、本当に偉大で大きくてかっこいいです。いろんなものをグループや後輩にも残してくださっているので、それを途絶えさせないようにしたいです。そして、『乃木坂はかっこいい』と思ってもらうことが一番の役目なので、『頑張らなきゃいけない』と思います」

菅原(左)は副キャプテン、梅澤はキャプテンを務める【写真:矢口亨】
菅原(左)は副キャプテン、梅澤はキャプテンを務める【写真:矢口亨】

強い決意を込める「今のメンバーでもう一度やりたい」

 乃木坂46はAKB48の“公式ライバル”として2011年に誕生し、さまざまな切磋琢磨を重ねて「国民的アイドルグループ」を称されるまでになった。一方で昨今は、国内外で新たなコンセプトのガールズグループが続々と誕生している。その状況も踏まえ、キャプテンは表情を引き締めた。

「乃木坂にしか作れない曲、歌えない曲、表現できないパフォーマンスがあると思うので、今、一番の強みとして見せられる時じゃないかなと思います」

 清楚ではかなく、スカート丈の長さが全員同じ。乃木坂46には“新たなアイドル像”を築き上げた歴史がある。そして、「スタッフさんがいろいろ考えてくだって、グループが停滞しないようにいろんな挑戦をしてきました」と胸も張れるが、今こそ“強み”を発揮する時が来たと感じている。

「乃木坂の魅力は、『はかなさが素敵なところ』です。そういうところをみんなで体現して、『原点回帰』になる活動をしていきたいです。たくさん挑戦をしてきたからこそ、いろんな引き出しは増えました、今回の『ビリヤニ』もめちゃくちゃ挑戦的だと思っています。ただ、アルバムも発表して、過去を振り返るタイミングでもあるので、ファンの方々が持つ乃木坂の『はかないイメージ』をあらためて表現していけたらいい。そう、思っています」

 個性的なメンバーがそろう5期生の菅原も同じ考えだった。

「メンバーが変わっていくのは当たり前なんですけど、乃木坂というイメージをあらためて考えて表現していきたいです。6期生は、私が見ていた頃の乃木坂のイメージを感じさせる子が多いと思っています。もちろん、新しいことにも挑戦したいですが、乃木坂がやってきたことを今のメンバーでもう一度やりたいです」

『ビリヤニ』には、『ぐるぐるカーテン(6期生ver.)』が収録されている。グループのデビューシングルを6期生がカバー。当時の1期生と同じ年ごろの面々による「原点回帰」だ。間もなくやってくる2026年。ガールズグループの群雄割拠が進む中、乃木坂46はスタート地点に立ち返りながら、さらにその存在を世に示していく。

□梅澤美波(うめざわ・みなみ) 1999年1月6日、神奈川県生まれ。2016年9月4日、乃木坂46の3期生オーディションに合格。3代目キャプテン、『with』の専属モデル、『CLASSY.』のレギュラーモデルを務めている。18年8月8日発売の21枚目シングル『ジコチューで行こう!』で初の選抜メンバー入り。さらに同作のカップリング曲『空扉』でセンターを務めた。今年6月に上演されたミュージカル『梨泰院クラス』でオ・スア 役を演じた。愛称は梅ちゃん、みなみん。170センチ。血液型A。

□菅原咲月(すがわら・さつき) 2005年10月31日、千葉県生まれ。22年2月1日、乃木坂46の5期生オーディションに合格。2代目副キャプテン、文化放送『乃木坂46の「の」』の17代目MCを務めている。22年8月31日発売の30枚目シングル『好きというのはロックだぜ!』に収録されている5期生楽曲『バンドエイド?がすような別れ方』で、初センターを務めた。23年2月19日発売の32枚目シングル『人は夢を二度見る』で初の選抜メンバー入り。愛称はさつきちゃん、小吉。158センチ。血液型A。

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