乃木坂46久保史緒里、卒業コンサートで松本潤&有村架純のサプライズ演出 会場も大きなどよめき
アイドルグループ・乃木坂46が27日、横浜アリーナで『久保史緒里 卒業コンサート』を開催。三期生としてグループをけん引した久保がラストステージで唯一無二の輝きを放ち、9年間の思いをファンに届けた。

ファンとして出会った乃木坂46、「人生の半分以上が乃木坂色だった」
アイドルグループ・乃木坂46が27日、横浜アリーナで『久保史緒里 卒業コンサート』を開催。三期生としてグループをけん引した久保がラストステージで唯一無二の輝きを放ち、9年間の思いをファンに届けた。
6歳からアイドルが大好きになり、創成期の乃木坂46に憧れた久保は、2016年に実施された三期生オーディションに応募。同年9月、15歳でデビューを果たすと、中学校卒業後に地元・宮城県、両親のもとを離れ上京し、真っ直ぐにアイドルの道を歩んでいった。
乃木坂46人生を締めくくる卒業コンサートは横浜アリーナ2DAYS。初日の公演を終えると、深夜3時までレギュラーパーソナリティを務めたニッポン放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』の生放送に出演し、ラストステージに臨んだ。
14年前にファンとして乃木坂46と出会い、「人生の半分以上が乃木坂色だった」と語った24歳の久保。卒業コンサートのセットリストは、1日目と2日目でがらりと変わり、両日披露したのは、自身初の選抜入りシングル表題曲『シンクロニシティ』のみ。グループ屈指の歌唱力を生かした生歌、チアダンスで培ったパフォーマンスなど、多彩な才能を随所に見せて乃木坂46愛を表現した。
ユニットブロックでは、六期生と『タイムリミット片想い』、五期生と『絶望の一秒前』、四期生と『4番目の光』、後輩たちと共演すると、一期生の『Against』、二期生の『アナスターシャ』と大好きな先輩たちの楽曲も披露。初めてシングル表題曲のセンターを任された『人は夢を二度見る』(山下美月とのWセンター)、大切な同期とのオリジナルソング『三番目の風』、自らピアノを生演奏しての『きっかけ』、本編パート2時間はMC無し、ほぼノンストップで走り抜けた。
久保はグループ活動と並行して、主演映画『左様なら今晩』、NHK大河ドラマ『どうする家康』、連続テレビ小説『あんぱん』など、俳優としても数々の作品に出演。各ブロックをつないだミニドラマには、劇団☆新感線の舞台で共演した古田新太、映画『ネムルバカ』で共演した平祐奈らが登場した。
アンコール前には、久保の両親から届いた手紙を『どうする家康』で共演した松本潤と有村架純がナレーションで代読。サプライズ演出に会場から大きなどよめきが起こり、久保の活動を見守ってきた両親の言葉は大きな感動を呼んだ。

卒業曲『夢の匂い』をソロ歌唱も
アンコールに応えての純白のドレスで再登場した久保は、「いつでも帰る場所があるということは本当に心強いこと。宮城県に行けば大好きな家族がいて、東京でもたくさんの大切な人たちに支えられて今日を迎えることができました」と感謝。今年の『NHK紅白歌合戦』出場が決まった際に卒業を実感したことを明かし、「『今年の年末、みんなと過ごせないんだ……』と思ったら、みんながキャプテンに抱きつきに行く姿を遠くから見守ることしかできなかった。自分で選択したはずなのにやっぱり寂しい。みんなとまだまだ一緒にいたい。今日もこのステージに立ちながら、『この時間が永遠に続けばいいのに』ってずっと思っていました」と吐露して涙ぐんだが、「みんなといる時間が長ければ長いほど、愛が増していく。そんなグループが、私は加入前から、そして加入してからも、そして卒業してからも、ずっとずっと大好きです」とグループへの愛を告白した。
「決して近道ではない乃木坂人生でしたが、悔いなく笑顔で卒業することができそうです」と伝えてスピーチを終えると、秋元康氏が書き下ろした卒業曲『夢の匂い』をソロ歌唱。アイドル人生の軌跡を辿るような歌詞に美声を乗せて、やさしく丁寧に紡いだ。
苦楽をともにしてきた同期でキャプテンの梅澤美波は、「本当によく頑張ったね。改めて、久保の才能に触れた、気づかされた2日間だった。やっぱり久保は努力の人だと思っている」と労いの言葉を送り、「こんなにすごいのに、いつまでも自信がなくて、でもそれを自分の努力で埋めて、1つずつ夢をかなえて行って、同期にも後輩たちにもかっこいい背中だった。こんなすごい人がこれからも好きでいてくれるようなグループを作っていく、今はそれが1番の目標です」と決意表明した。
久保が乃木坂人生を締めくくる一曲に選んだのは三期生楽曲『思い出ファースト』。卒コン2DAYSの全曲を完走すると、「本当に青春でした。最高で楽しい、悔いのない9年でした。あぁ乃木坂でよかった」と完全燃焼を感じさせる笑顔。「9年間、魂の限り踊り尽くしました。歌い尽くしました。私をここに導いてくださった先輩方、私と出会ってくれた同期、これから先の未来を歩む後輩たち、過去も今も未来も、これから先もずっとずっと乃木坂46が大好きです」と愛の言葉を送り、9年間の乃木坂46人生に幕を閉じた。
才能に溺れず努力を重ね、アイドルとしての歌唱力、ダンスのみならず、俳優、モデル、ラジオパーソナリティー、さまざまな才能で存在感を示してきた久保。アイドル人生の集大成を見せた卒業コンサートは、今後の飛躍を予感させるステージだった。
■2025年11月27日『乃木坂46 久保史緒里 卒業コンサート』セットリスト
M01 不眠症
M02 何度目の青空か?
M03 走れ!Bicycle
M04 太陽ノック
M05 錆びたコンパス
M06 Never say never
M07 平行線
M08 雲になればいい
M09 価値あるもの
M10 今、話したい誰かがいる
M11 嫉妬の権利
M12 ありがちな恋愛
M13 人は夢を二度見る
M14 狼に口笛を
M15 私のために 誰かのために
M16 日常
M17 タイムリミット片想い
M18 絶望の一秒前
M19 4番目の光
M20 設定温度
M21 Against
M22 アナスターシャ
M23 三番目の風
M24 きっかけ
M25 最後のTight Hug
M26 君は僕と会わない方がよかったのかな
M27 シンクロニシティ
M28 僕が手を叩く方へ
EN1 夢の匂い
EN2 キャラバンは眠らない
EN3 ダンケシェーン
EN4 乃木坂の詩
EN5 思い出ファースト
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