カンニング竹山、キレ芸誕生秘話 ライブ客はあまりの怖さに涙も事務所社長「お前ら、売れるで!」

お笑い芸人のカンニング竹山が25日、BSテレ東『和田明日香とゆる宅飲み』(火曜午後10時)に出演。キレ芸の誕生秘話を語った。

カンニング竹山【写真:ENCOUNT編集部】
カンニング竹山【写真:ENCOUNT編集部】

BSテレ東『和田明日香とゆる宅飲み』

 お笑い芸人のカンニング竹山が25日、BSテレ東『和田明日香とゆる宅飲み』(火曜午後10時)に出演。キレ芸の誕生秘話を語った。

 番組中、MCの和田明日香が料理を作りながら「最初から怒っていたわけじゃないですよね?」と話を振った。竹山は「最初、怒ってないよ。最初、全然怒ってない」と返答。「最初はダウンタウンさんにあこがれる、全然おもしろくない若手よ。もうライブで受けたことないくらいのつまんない漫才師だったのよ」と自嘲した。

 これを受け、和田が「なにがきっかけでブレイクを?」と聞くと、竹山は「30(歳)前くらいの時に、借金と、あといろいろあったな。うちのかみさんともずっと付き合ってたから、うちのかみさんからも言われてというか。『一旦、距離を置きます。私のせいであんたはダメになってないかな?』とか、いろいろ考え出したわけよ」と発言。「それと同時に、俺の相方(中島忠幸さん)も『結婚する』とか『結婚したい。でも、お金がない。借金がある』みたいな。で、今、所属してる会社からも『もう、お前らダメだ』みたいなことになって。で、やめようと思ったのよ」と告げた。

 続けて、「で、その時、笹塚のアパートに住んでたんだけど、借金取りが来るから帰れないのよ。俺、500万円くらい借金があったの。相方も同じくらいあったの。逃げ回ってたの、当時」と説明。「(借金取りが来る)時間をさけて、下北沢の先輩のうちにずっといたのよ。でも、うちの事務所のライブがあって。衣装が家にあるから昼間、取りに行かなきゃいけないんだけど、1回、勝負賭けて行ったら借金取りと会っちゃったのよ。やべーと思って窓から逃げて。それでライブハウスに行ったわけさ」と振り返った。

 竹山は「その時に心が折れたのよ。もうダメだ……と。ずっと『ダメだ、ダメだ』って言われてたし、自分でも限界だなって思ってたから」と回想。「で、その日のライブで(相方と)『もうやめよう』って話になって。『本当に自分らがおもしろいと思う好きなことをやろうや』ってなって。で、それでいきなり舞台に立って、めちゃくちゃ怒り出したのよ」と述べた。

 そのまま「もうキレ出して。漫才でも何でもない。客を罵倒するだけだから。で、お客さんの女子高生は泣くしさ、怖くて」と苦笑。「でも、お客は笑わないけど、芸人たちがくさるほど笑い出して。持ち時間は5分~6分だったけど、15分くらいブチ切れて。たぶん、社員とけんかになるだろうから。でも、こっちはやめる気だから舞台を下がったら、社長がひと言よ。『お前ら、売れるで!』って言ったの。そこから変わった」と懐かしんだ。

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