セクシー女優から異色の転身、「痩せよう」でハマった格闘技 プロレスデビューまでの紆余曲折

“最年少プロレス団体経営者”三富兜翔率いるPPP TOKYO。独自路線を開拓し、ちゃんよた、“胸毛ニキ”八須拳太郎など個性派選手が勢ぞろいしている団体だが、そのPPP TOKYOの女子部門において、新人選手が12月9日・新宿FACE大会でデビューする。その名も虎牙(とらが)のん。元セクシー女優の彼女は、同じ道の先駆者・ちゃんよたを追うようにプロレス界にやってきた。前編では、その虎牙がプロレスに魅せられるまでを聴いた。

プロレス界に入るまでの経緯を語った虎牙のん【写真:橋場了吾】
プロレス界に入るまでの経緯を語った虎牙のん【写真:橋場了吾】

実は体育会より文化系の方が好きだった学生時代

“最年少プロレス団体経営者”三富兜翔率いるPPP TOKYO。独自路線を開拓し、ちゃんよた、“胸毛ニキ”八須拳太郎など個性派選手が勢ぞろいしている団体だが、そのPPP TOKYOの女子部門において、新人選手が12月9日・新宿FACE大会でデビューする。その名も虎牙(とらが)のん。元セクシー女優の彼女は、同じ道の先駆者・ちゃんよたを追うようにプロレス界にやってきた。前編では、その虎牙がプロレスに魅せられるまでを聴いた。(取材・文=橋場了吾)

 某大手団体幹部も「PPPは女子プロレス界隈でも無視できない存在になった」と語るほど勢いに乗るPPP TOKYOの女子部門。その4人目の所属選手となった虎牙のんの、初単独インタビューをお送りする。まずは、幼少期のスポーツ経験から。

「親が色々やらせてくれる方だったので、ジュニアの水泳、バレーボール、バスケっとボールをやっていました。バスケットが一番長かったですかね、小学校の中学年から中学生までです。部活もバスケットだったんですけど、途中で文化系に行きました。元々絵を描くのが好きだったんで、バスケットよりも長く続いているのは絵ですね。あと、小学校がちょっと特殊でオーケストラをやっている学校で、弦楽器もやっていたんです。実は、どっちかというと体育会系より文化系の方が好きで、体を動かすよりも絵を描いたりバイオリンを弾いたりしている方が好きでしたね」

 虎牙は学校に行くのが嫌になった時期があったというが、美術部に入ってからは仲の良い友人が多くいたこともあって、部活にはしっかり参加していた。

「アニメのイラストが好きな子たちが集まっていたこともあって、デッサンは多く書いていましたね。あと、富山県でやっている気球のお祭りがあるんですが、そのデザインを描くのをやっていました。福島県の学校だったんですけどね……(笑)」

個性派が揃ったPPP TOKYO女子4人(左から2人目が虎牙)【写真:(C)PPP TOKYO】
個性派が揃ったPPP TOKYO女子4人(左から2人目が虎牙)【写真:(C)PPP TOKYO】

セクシー女優としてデビューし、ちゃんよたをフォローしたら…

 そんな虎牙が体を鍛えることにハマったのは、ここ2~3年のことだった。

「最初はキックボクシングだったんです。通信制の高校生をやりながら専門学校に通うという変わった学校が仙台にあって、そのまま社会人になって、ちょっと痩せようかなという単純な理由でジムをさがしていたんですよ。でも、自分の家の近くにはキックボクシングジムしかなくて……『やったことないけど格闘技もちょっと面白そうかも』という発想で行ってみたらめちゃくちゃハマってしまって、練習をやりすぎて体が壊れるという……。その後に東京に来て、友人とFWJという団体のボディビルの大会を見に行ったんですが、ます友人が感化されて『大会に出たい』と言い出したんですよ。それで一緒にやらないかと誘われて、筋トレをほぼしたことのない二人で始めました」

 筋トレで体を鍛えながらフリーターをしていた虎牙は、セクシー女優の道に進むことになる。

「たまたま飲み屋かどこかで、(セクシー女優を擁する事務所の)社長と知り合いになったんです。それで色々話しているうちに『その業界に興味あるんですよ』と話したところ、『面接に来ます?』と。それで面接をしたところ、すぐにオファーが来て、なんだかんだで1年で50本くらい撮影しました。何か理由がない限りは続けようかなと思っていたんですよ。もしくは仕事が来なくなったらか、楽しくなくなったらか。デビュータイミングでSNSが解禁される感じだったんですが、解禁してからすぐにちゃんよたさんをフォローしたんです。

 そうしたらすぐにフォローバックしてくださって、自分の中で大きな存在の方がフォローしてくれて嬉しくなって、今しか関われるチャンスがないと思ってDMであいさつを送ったんです。最初はお互いいいねをしあうくらいだったんですが、ちゃんよたさんがクロスフィットに通い始めてですかね、私も面白そうだなと思って『ちゃんよたさんを見習ってクロスフィットに行ってみます』とメッセージしたら『一緒に行きましょう』とリプライが来て、すぐに一緒にクロスフィットに行きました。それから一緒に練習するようになって、直接ちゃんよたさんの『究極生命体スクール』に応募したいとお話ししました」

次のページへ (2/2) 【写真】虎牙のんのタトゥーあらわな全身ショット
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