『ダブルインパクト』初代王者のニッポンの社長・ケツが23日、関西テレビ『マルコポロリ！』（日曜午後1時59分）に出演。NSC33期生の同期で2022年キングオブコント王者のビスケットブラザーズ・原田泰雅から、厳戒のコロナ禍で体調不良の訴えが通じず、吉本興業から休演を断られるほど“しゃべりが下手”と暴露された。

　芸人として致命的とも言える弱点が明かされた。原田は「ケツって、キレ芸こそあれですけど、普段はホンマ何言ってるか（分からない）。いらん相づちとか多すぎて」と、ケツとのピンネタライブでのエピソードを披露。「僕が『今日タクシーで来たんですけど』って言ったら、ケツが『車のな』とか言うんです。『真っすぐ行ってたら』って言ったら、（ケツは）『道をな』って言う。『マジで何をしてんの？　こいつ、ずっと』って」と振り返った。

　思わず笑ったMCの東野幸治から「よかれと思っての相づち？」と聞かれたケツは、「そうです。よかれと思って、みんなが分かってることを平気で言っちゃう」と返した。原田は「キレ以外のしゃべりが下手すぎて」と言うと、東野は「それは相方の辻（皓平）さんにも注意されるの？」と確認。ケツは「『何を言ってるか分からない』ってことは言われました」と認めた。

　原田は「だから、当たり前の権利とかも手に入れられない時あって。しゃべり下手すぎて」と前置きすると、「コロナ禍でケツが『体調悪いから休みたい』っていうのを社員さんに伝えたんですよ。しゃべり下手すぎて、訳わからんくて、『無理』って言われたんですよ。あり得ます？　コロナ禍で、みんな体調不良やったら絶対休める時に『休めない』って言われて。その後、辻さんと（相方の）キンとかが交渉しに行って、普通に休めたんですけど」と“重症”だと伝えた。

　東野が「それは滑舌なの？　何しゃべってるか分からんの?」と尋ねると、ケツは「『ジベート』が弱すぎて」と返答。理解できなかった東野が「え？　何て？　『ジベート』ってなんやねん」と聞くと、ケツは「ディベート」と訂正。東野は「ディベートは話し合いやろ。（君のは）一方的に報告や」とあきれつつ指摘。ケツは「『こうこうこうで、体調が悪くてお休みしたいんですけど』って言ったら、（社員と）『どういうふうに体調が悪いんですか？』みたいなことをしゃべってるうちに、『（仕事に）出てください』って言われて」と当時の休演申し出を回想。東野が「相手に伝わってないねん、相手に。体調であったり」と言うと、ケツも「自分のしんどさを訴えられなかったんです」と肯定した。