王子になった7人組・スパフル、初の幕張メッセ公演で宮殿&幻想演出「手、離さないでね」

7人組ボーイズグループのTHE SUPER FRUIT(略称スパフル)が23日、千葉・幕張メッセ(展示ホール8)でワンマン公演『THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ』を行った。グループにとって最大規模の公演で、メジャーデビュー曲『まにまに』、新曲『Welcome to Our World』など全22曲を披露。約2時間半にわたって、フルファミ(THE SUPER FRUITファンの総称)を大いに沸かせた。

THE SUPER FRUIT【写真:上溝恭香、森好弘】
THE SUPER FRUIT【写真:上溝恭香、森好弘】

グループ最大規模で22曲披露

 7人組ボーイズグループのTHE SUPER FRUIT(略称スパフル)が23日、千葉・幕張メッセ(展示ホール8)でワンマン公演『THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ』を行った。グループにとって最大規模の公演で、メジャーデビュー曲『まにまに』、新曲『Welcome to Our World』など全22曲を披露。約2時間半にわたって、フルファミ(THE SUPER FRUITファンの総称)を大いに沸かせた。(取材・文=近藤加奈子)

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 ライブ開始時刻になると、宮殿を模したセットから王子様衣装の7人(阿部隼大、小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝、鈴木志音)が登場した。1曲目は『Welcome to Our World』。いきなりの新曲披露に、フルファミから驚きの声が続出した。

 同曲は「ここから何かが始まる」をテーマにした歌詞で、高揚感に満ちたエレクトロサウンドが特徴。2021年10月1日に結成、インディーズでの活動を経て、今年9月2日にメジャーデビューと、ステップアップしてきたグループを象徴する楽曲だ。2曲目は、メンバーの他己紹介ソングである『Fruity Fruity Shake!!』。客席とのコールのタイミングもバッチリで、序盤から強い熱気を感じた。

 自己紹介では「世界一幸せにしてみせます」(阿部)、「今日はすっごく(会場が)広いから最後までついてきてね」(堀内)、「はるの手、しっかりつないで離さないでね」(星野)、「今日は俺から目を離すなよ」(小田)、「今日は全員、俺と愛し合おうぜ!」(田倉)、「君の瞳をハートにしちゃうぞ」(松本)、「フルファミ、愛してるよ」(鈴木)と7人の個性が際立つセリフを披露し、フルファミを沸かせた。

『君はリアコ製造』では、田倉が「愛してるよ。プリンセス」と叫ぶと客席から悲鳴が上がった。センターステージに移動し、『どっちっち!』で愛きょうをアピールした後は『青い果実』のバラードアレンジバージョンを披露。会場全体がエモーショナルな雰囲気に包まれ、歌唱後は拍手が起きた。

 その後、キラキラの衣装に着替えて登場。『ちょいドンマイ』を歌って踊り、続く『I My Me Meow』では耳付きのカチューシャを着けながら猫のような仕草を披露し、客席からは「かわいい~!」の声が止まらなかった。バラードアレンジバージョンの『御伽話』では、いすに座ってしっとりと歌唱していたが、途中で曲調が一変。緩急のついたステージでフルファミを楽しませた。

『Dance Section』では各々がソロダンスを披露した後、全員で一糸乱れぬパフォーマンスを展開。22年12月7日にリリースした“裏デビューシングル”の『馬鹿ばっか』と『DanDanDaDance』とダンスナンバーを立て続けに披露し、会場のボルテージを上げ続けた。

 後半戦に突入すると汽車の音が会場に響き、各々がトロッコに乗って登場。TikTok流行語大賞2022を受賞したシングル『チグハグ』を歌うと、会場は大歓声に包まれた。そして、トロッコで後方に移動すると7人で一列になって『Juicy Smile』を歌唱。『サマー☆★げっちゅー』では客席にメンバーカラーのボールを投げ、お祭りのような盛り上がりを見せた。

カラフルな衣装のTHE SUPER FRUIT【写真:上溝恭香、森好弘】
カラフルな衣装のTHE SUPER FRUIT【写真:上溝恭香、森好弘】

来年も「あるとうれしい」存在に

 そして、小田が「タオルを持って一緒に楽しみましょう!」、鈴木が「ここからみんなタオル振ってくよ!」と呼びかけ、『サクラフレフレ』を披露。中毒性の高い『どーぱみんみん あどれなりんりん』では、画面に「大きな声でコールしてね!」の文字が表示された。その後、『まにまに』『だいぶダイバーシティ』で盛り上げ、本編ラストの『SUPAFURU WORLD』に突入。メンバーの希望で観客はペンライトの灯を消し、スマートフォンのライトを点灯させた。すると、会場は無数の光で埋め尽くされ、幻想的な景色が広がった。

 アンコールでは、7人がラフな衣装に着替えて登場した。『ポップコーンフィーバー』では、ステージから降りてフルファミとハイタッチを楽しむメンバーも。そして、宮殿のセットに座って『ボクらの夜明け』を歌唱した後、『Seven Fruits』で公演のフィナーレを飾った。

 この日は来年5月4日から5都市を巡る全国ホールツアー『ONE FLOWER HALL TOUR2026』や、同12月12日にワンマン公演『THE SUPER FRUIT WORLD2026』の開催を発表した。グループ名には「メインディッシュや水のように必要不可欠なものでなくても、フルーツのように『あるとうれしい』特別な存在にという願いと、『新鮮さをいつまでも届ける』」が込められている。ボーイズグループも群雄割拠の時代、7人は来年も進化を期す。

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