俳優の波瑠と川栄李奈がダブル主演を務めるTBS系連続ドラマ『フェイクマミー』（金曜午後10時）の第7話が、21日に放送された。今回はボスママ“柳和の三羽烏”との関係に進展が見られた一方、フェイクマミーを隠し切れない状況に追い込まれてしまった。

（以下、ドラマの内容に関する記載があります）

　同作は、正反対の人生を歩んできた2人の女性が、子どもの未来のために“母親なりすまし”という禁断の契約を結ぶことから始めるウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメント。波瑠が演じるのは、東京大学を卒業して大手企業・三ツ橋食品に就職し順風満帆なエリート街道を歩んでいたものの、訳あって突発的に辞めてしまった花村薫（はなむら・かおる）。川栄はベンチャー企業『RAINBOWLAB』の社長・日高茉海恵（ひだか・まみえ）を演じる。

　茉海恵は非公表の娘・いろはを育てるシングルマザーで、いろはを名門私立・柳和学園小学校に入れるため、薫に小学校受験の家庭教師になってほしいと依頼。薫はいろはの偽の母親＝“フェイクマミー”となり、茉海恵の“長年のツレ”で『RAINBOWLAB』副社長の黒木竜馬（向井康二/Snow Man）を夫役として、偽の家族で受験に挑み、見事合格を掴んだ。

　柳和学園に「1年1組に偽りの母親がいる」という怪文書が届き、その情報は早くも保護者組織「柳和会」の耳に入った。“柳和の三羽烏”と呼ばれる柳和会のトップ3・白河詩織（中田クルミ）、園田美羽（橋本マナミ）九条玲香（野呂佳代）も関心を示す。そんな中、柳和会は1年生の恒例行事である『柳和サマーキャンプ』の準備を進める。薫はこれまでママ友として仲良くしていた本橋さゆり（田中みな実）の態度が豹変したことに違和感を覚えた。

　さゆりは、姉妹であるはずの薫と茉海恵の名字が違うことや、夫で三ツ橋食品の代表取締役・本橋慎吾（笠松将）と茉海恵が交際していた写真を見つけたことから、不信感を抱き始めていた。さゆりは薫と茉海恵の名字の違いや、年の差、誕生日などを根掘り葉掘り聞き、薫の身辺を調べ始める。

　サマーキャンプ中に玲香の娘が迷子になってしまい、母親たちは捜索を始める。薫は東大卒の知識を発揮し、効率的に探すことができる範囲を計算。無事に娘を発見することができた。その夜、玲香は怪文書の内容が自分のことだと話し始める。自宅にも同じ怪文書が届いているという。もともと出版社勤めでキャリアウーマンだった玲香は、政治家の妻になった時期から教育系インフルエンサーとして名をはせるように。しかし実際の子育ては全くうまくいっていないと明かし、自分が「偽りの母親」であると胸の内を語った。すると詩織と美羽も、「“母親”だけではない自分」に戻りたい時があると、本音を打ち明けるのだった。

　３人の話を聞いた薫は、「お母さんが全部抱えなくてもいい。頼ってもいい。それを後ろめたく思わない日が、当たり前になる日が、必ず来ます。私はそう信じてます」と伝える。玲香は「やっぱり苦手だわ。あなたのそういうところ。……でも今は、嫌いじゃない」と笑顔で答えるのだった。

　薫と“柳和の三羽烏”との距離が縮まり、SNS上では「柳和のボス3人と仲良しになっている（笑）」「三羽烏を味方につけたら強いぞ！」とホッとする声が。

　一方、自宅に戻った薫のもとに、「花村薫さん」と本名で呼びながらさゆりがやって来た。さゆりは東京大学の卒業生名簿を調べ、「花村茉海恵」という卒業生がいないことを告げた。さらに薫が慎吾の元部下だったことや、結婚・出産をしていないこと、茉海恵と慎吾が付き合っていたことを突き止めていた。さゆりは「あなたたちを友だちだと思っていた。信じていたんです。みんなして私のことを侮辱しないで」と悲しい表情で告げると、冷たい顔で「うそつき」と怒りをにじませた。その頃、『RAINBOWLAB』の上場が決まり安堵した茉海恵のもとに、バラの花束が届く。そこには慎吾からのカードとともに、いろはと慎吾の親子関係が認められるDNA鑑定の結果が届けられていた。

　ついに追い詰められた薫たちに「偽ママめちゃくちゃバレていくやん…」「どうなっちゃうの～」とハラハラする視聴者も。また、秘密を暴いたさゆりについては、「さゆりさんからしたら何重にも裏切られた気持ちだよね」「今の状況で一番つらい目にあっているのはさゆりさん」「そりゃさゆりもおかしくなるわ」と同情的な声も見られた。