木村拓哉、『TOKYOタクシー』に万感「今回も忘れることがないだろうなという出会い」
俳優の木村拓哉が21日、都内で行われた映画『TOKYOタクシー』初日舞台あいさつに倍賞千恵子、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、山田洋次監督と共に出席した。

2度目の山田組
俳優の木村拓哉が21日、都内で行われた映画『TOKYOタクシー』初日舞台あいさつに倍賞千恵子、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、山田洋次監督と共に出席した。
山田監督91作目となる『TOKYOタクシー』は、毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村)が、ある日、85歳のマダム・高野すみれ(倍賞)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設に送るまでの道のりで起きた出来事をハートフルに綴った物語。
この日封切りを迎えたことに木村は「この映画を受け取ってくださってありがとうございます。本日をもってお客様のものになると思うので、その瞬間を見届けにきました」とあいさつした。
2006年公開の『武士の一分』以来、2度目の山田組となる木村は「現場に入って驚かされるのは、時代劇の時もそうでしたが、台本の1ページ目から撮影が始まるんです」と順撮りでの撮影であることを明かすと、作品が纏う空気感に脱帽する。
山田監督にとって本作は91作目。それでも「1本目から同じ」と告げると「どんな映画ができたのは何本撮っても分からない。一生懸命作りますが、喜劇だからといって笑わせる映画になっているのか、(ラブストーリーだから)胸がきゅんとする作品になっているのかは分からないんです。でも、それでいいのかもしれない。観客に言われて初めて評価が下されるんです」と作品は観客のものであることを強調する。
そんな山田組に木村は「今回も忘れることがないだろうなと思える出会いでした。いつも映画を観た後のお客さんの前に立たせていただいていますが、とても温かい目をしてくださっているのが忘れられない。こういう思いをしたくて、また違う作品に現場におもむければいいなと思います」としみじみ語っていた。
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