齋藤飛鳥、長編アニメ映画での初声優に挑戦 東野圭吾氏原作『クスノキの番人』追加キャスト発表

東野圭吾氏原作のベストセラー小説を初めてアニメーション映画化する『クスノキの番人』(2026年1月30日公開)の最新情報が19日に解禁された。本作は、ミステリアスなクスノキの存在と、それを巡る人々の物語を描いた感動作。今回、新たな声優キャストとして齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおが出演することが発表された。

『クスノキの番人』の追加キャストが発表された【写真:(C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会】
『クスノキの番人』の追加キャストが発表された【写真:(C)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会】

宮世琉弥、大沢たかおも重要キャラクターを熱演

 東野圭吾氏原作のベストセラー小説を初めてアニメーション映画化する『クスノキの番人』(2026年1月30日公開)の最新情報が19日に解禁された。本作は、ミステリアスなクスノキの存在と、それを巡る人々の物語を描いた感動作。今回、新たな声優キャストとして齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかおが出演することが発表された。

 同作は、『ガリレオ』シリーズなど数々の作品が映像化されてきた東野氏の小説の中でも、累計発行部数100万部を突破した人気作が原作。映像化にあたり、主人公・直井玲斗役を高橋文哉、玲斗に運命を変える“番人”という使命を与える叔母・柳澤千舟役を天海祐希が演じることでも話題を集めていた。

 新たに発表されたキャストには、大学生・佐治優美役に齋藤、和菓子メーカーの跡取り息子・大場壮貴役に宮世、優美の父でクスノキへ通う佐治寿明役に大沢が決定。3人それぞれが“祈念”と呼ばれる儀式のためにクスノキを訪れる重要人物として、玲斗の物語に深く関わっていく。

 齋藤は本作が長編アニメーション映画での初声優となる。演じた優美は、父・寿明の行動に不信感を抱き、その秘密を探るため玲斗に協力を求めるキャラクター。「声だけで想いを届けるという表現に向き合う日々は、とても新鮮で、今の自分にとってかけがえのない時間となりました。アフレコでは、伊藤監督からさまざまなディレクションをいただきながら、少しずつ役との距離を縮めていけたように思います」と振り返り、「誰かのために祈り、その想いが確かに届くということに、シンプルでありながら、とても力強いメッセージを感じました。この作品に込められた“祈り”が、観てくださる方の心にも届くことを願っています」と語った。

 宮世は、クスノキを訪れる青年・壮貴役をオーディションで射止めた。「声だけで感情を届けるお芝居の難しさもありましたが、大場壮貴という役と真っ直ぐに向き合うことで、多くの気づきや学びを得ることができたと思います」と声優初挑戦となる今作への手応えを明かし、「小さなお子さんでも楽しんでいただける作品になっていると思います。誰かの記憶や気持ちが、今を生きる人へとそっと手渡されていく──そのあたたかさを、スクリーンを通して感じていただけたら嬉しいです」とコメントした。

 大沢は、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)以来となるアニメ作品の出演。演じる寿明は家族に秘密で“祈念”を続ける人物で、物語の鍵を握る存在。「一見するとごく普通の父親に見えるかもしれません。けれどその“普通”の中には、家族への深い想いや、言葉にしきれない葛藤が息づいていて、人間らしさがにじんでいる。きっと多くの方が、ご自身や大切な誰かを重ねて感じていただける人物だと思います」とキャラクターについて語り、「誰かに想いを託すこと、これまでに受け取ってきたものを静かに振り返ること──そうしたテーマが、そっと心に響いていく。どの世代の方にもすっと寄り添ってくれるような懐の深さも、この作品の大きな魅力だと思います」と作品の魅力を述べた。

 また、本作の音楽を担当するのは、『ガリレオ』シリーズや『劇場版 名探偵コナン 隻眼の残像』(2025年)などで知られる作曲家・菅野祐悟氏。壮大かつ神秘的なクスノキの世界観を音楽で包み込む。

 あわせて、本作のオリジナルサウンドトラックが映画公開日の2026年1月30日に発売されることも決定。CD1枚仕様で、初回仕様限定盤にはステッカーも封入される。さらに、特製しおり型ムビチケカードも11月21日より販売開始される。

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