【ばけばけ】柄本時生は「丁度いい距離感で怪しさ出せる」 制作統括が明かした起用理由
俳優・高石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。18日に第37回が放送され、俳優・柄本時生が演じる山橋才路が登場した。山橋薬舗という店を営み、トキがヘブンに頼まれて店にビールを買いに行く場面で登場した。制作統括の橋爪國臣氏に山橋才路とはどういう人物なのか、また柄本の起用理由などを尋ねた。

モデルなく3人分ぐらいを参考に混ぜ合わせて一人のキャラに
俳優・高石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。18日に第37回が放送され、俳優・柄本時生が演じる山橋才路が登場した。山橋薬舗という店を営み、トキがヘブンに頼まれて店にビールを買いに行く場面で登場した。制作統括の橋爪國臣氏に山橋才路とはどういう人物なのか、また柄本の起用理由などを尋ねた。
まずは山橋とはどういう人物なのか。裏の顔を持つと紹介されているが……。
「本格的に裏の顔が出てくるのは第15週以降になります。大活躍しますので、楽しみにしていください」
柄本の起用理由についても聞いた。
「山橋薬舗は松江で唯一ビールや舶来品を売っている店。漢方も売っているし、先進的なのか否かもよく分からない設定です。得体の知れない物が出てくるちょっとした怪しさがある中、山橋はトキとヘブンに影響を与える、少し達観している下世話な人。そういうちょっと違ったスパイスを入れてくれる存在になればと思って時生さんにお願いしました。ちょうどいい距離感で怪しさを出せる人は難しいのですが、最初に思いついたのが時生さんでした。僕の直感です。高石さんとも共演経験がありますし経験豊富。ざっくばらんとした性格なのでみんなと楽しく演じてくださっています。でも、現場に入るととてもまじめな方です」
モデルはいるのだろうか。
「特定のモデルはいません。松江には参考にさせていただいた薬局があって、松江大橋のたもとに明治22年の建物のまま残っています。セットはその薬局に見学に行かせてもらい、採寸もして参考にしました。この薬局の史料は結構残っていて、キャラクター作りの参考にしました。とはいえ、当時の薬局の方に裏の顔があったわけではありません。他にも参考にしたキャラクターがいくつかあり、3人分ぐらいを参考にして混ぜ合わせて一人に託した感じです」
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
あなたの“気になる”を教えてください