小森隼が告白「心の病にかかっていました」 辛かった新体制ツアー後の変化とは【GENERATIONSインタビュー連載2】

6人組ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONSにとって、初のドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』(松永大司監督)が、今月21日に公開される。同作では、昨年6月25日に関口メンディーが脱退し、グループが新体制となったことへの不安や葛藤、リスタートとなったアリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』に完全密着している。公開に伴い、ENCOUNTは6人それぞれに同作への思い、活動のビジョンなどを聞いた。第2回は小森隼。

GENERATIONSのパフォーマー・小森隼【写真:増田美咲】
GENERATIONSのパフォーマー・小森隼【写真:増田美咲】

映画『GENERATIONS:The Documentary』 21日公開

 6人組ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONSにとって、初のドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』(松永大司監督)が、今月21日に公開される。同作では、昨年6月25日に関口メンディーが脱退し、グループが新体制となったことへの不安や葛藤、リスタートとなったアリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』に完全密着している。公開に伴い、ENCOUNTは6人それぞれに同作への思い、活動のビジョンなどを聞いた。第2回は小森隼。(取材・文=ふくだりょうこ)

――完成した作品の感想を教えてください。

「密着期間は同じ時間を過ごしていましたけど、一人ひとりのインタビューでそれぞれが何を話していたかは知らなかったので、『ああ、そういうことを思ってるんだ』って意外な感じでした」

――約1年前になりますが、ツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2024 “GENERATIONS 2.0”』を振り返った今の思いは。

「しんどかったですね。(メンバーの脱退は)突然の出来事でしたし、ないものをつかまなきゃいけない感じがすごくしんどかったです。結構、すり減っていました。ライブツアーも年末の30日、31日までやったので、振り返っても『つらかったな』という印象ですね」

――ご自身はこの1年半でどのような気持ちの変化がありましたか。

「今年が30歳になる節目でもありました。去年が変換期で、思っているものは変わらないんですけど、『向き合い方はすごく変わったな』という感じですね」

――具体的にはどんな風に変わったんでしょうか。

「自分自身に丁寧に向き合うようになりましたね。それこそ、このドキュメンタリーの密着時期は『しんどかった』というのはあるんですけど、心の病にかかってメンタル的にやられていた時期でもあったので。今は『こういうことをするとメンタルが崩れるんだな。体調が悪くなるんだな』ということが分かってきましたね」

――グループの変化自体はどのように感じていらっしゃいますか。

「『より他人を頼れるグループになったのかな』という風に感じています」

――それは今までになかったものですか。

「今までもきっとあったんですけど、GENERATIONとして『完ぺきであらなければいけない』みたいな強い意志があったと思います。それがいいものなのか、悪いものなのかは置いておいてGENERATIONSそのものを大切にしてきたイメージがあるんですけど、6人になった時点でそういったものが一つ取り払われたと印象です。今年挑戦した『PRODUCE 6IX COLRS』というメンバー一人ひとりがGENERATIONSの楽曲をプロデュースしていく形もある種、『人を頼る』というか、どこか自分たちでやらないといけないものをメンバーに全て託せるようになった感じです」

――なるほど。

「それに付随して、助けてくださる方もたくさんいるんですよね。今回のドキュメンタリーも松永大司監督が僕たちに思いを向けてくれて、その思いに僕たちが託せたりとか。今年はW TOKYOさんと一緒にTOKYO GIRLS COLLECTIONのコラボレーションをするとか、新しい挑戦をする際にある程度周りの人に委ねることができるグループになり、6人体制になって『変わったな』っていう実感はあります。他のメンバーは分からないですけど、僕個人としてはそう思います」

6人でのリスタートから1年5か月、思いを語ったGENERATIONS【写真:増田美咲】
6人でのリスタートから1年5か月、思いを語ったGENERATIONS【写真:増田美咲】

一つの形が崩れて「肩の力を抜いてできている」

――最近、6人でいて「楽しかったな」と思う瞬間はありますか。

「楽しいですよ、ずーっと。6人でいるのは楽しいです。別にメンディーさんがいたから空気が悪くなったということではなく、(脱退前の)1、2年ぐらいは7人で居続けるっていうことが飽和していたんでしょうね。ずっと7人で何かを作り上げてきて、いろんなことも経験していく中でもういっぱいいっぱいだった部分もあったと思います。インプットしてもアウトプットできなかったり、アウトプットをしすぎてすり減っていたメンバーもきっといるでしょうし。グループの中でクリエイティブなものを生み出すことに、少し難しさみたいなものを感じた部分はありました」

――それが、今は変化したんですね。

「一つ形が崩れることによって、ガスが抜けたじゃないですけど。守らなきゃいけないものがなくなった今、『守っていくものができた』という考えなので、『肩の力を抜いてみんなできているんじゃないかな』と思いますね」

――一つの節目となるツアーをへて、「今後の目標」はどうなりますか。

「グループでデビューして13年目になって、個人としても30歳になりました。『いろいろやり尽くしたな』と思っていたんですけど、新鮮な体験って意外とまだまだあるんですよね。そういう新鮮なもの、自分が今まで触れてこなかったものにどんどん触れる自分でいたいですね。『アグレッシプな自分、フィジカルな自分でいたいな』という風には思います」

□GENERATIONS 白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、中務裕太の6人組ダンス&ボーカルグループ。2012年11月に『BRAVE IT OUT』でデビュー。19年には、グループとして初の全国5大ドームツアーを開催。

□小森隼 1995年6月13日、三重県生まれ。パフォーマー。

※【GENERATIONSインタビュー連載3】は、19日午前11時30分配信で佐野玲於。

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