篠原涼子、初の刑務官役で6年ぶり日テレ連ドラ主演 実話を基にしたオリジナル作品
俳優の篠原涼子が、2026年1月期にスタートする日本テレビ系連続ドラマ『パンチドランク・ウーマン―脱獄まであと××日―』(日曜午後10時30分)で主演を務めることが17日に発表された。篠原が日テレ系の連続ドラマで主演するのは、2020年の『ハケンの品格』続編以来、約6年ぶりとなる。

“規律の番人”から“悪女”へ「変貌ぶりに注目して頂きたい」
俳優の篠原涼子が、2026年1月期にスタートする日本テレビ系連続ドラマ『パンチドランク・ウーマン―脱獄まであと××日―』(日曜午後10時30分)で主演を務めることが17日に発表された。篠原が日テレ系の連続ドラマで主演するのは、2020年の『ハケンの品格』続編以来、約6年ぶりとなる。
今作は、海外で起きた衝撃の実話に着想を得た完全オリジナルストーリー。舞台は、未決拘禁者(有罪が確定していない被疑者・被告人)を収容する拘置所となっている。篠原は、そこで勤務するベテランの女性刑務官・冬木こずえ(48)を演じる。篠原にとって初の刑務官役。こずえは、氷川拘置所の女性が収容された区域『女区(じょく)』の区長で、冷静沈着に対処できる正義感と責任感を持ち、上司や同僚からの信頼も厚い人物だ。
規律正しく真面目に生きてきたこずえが、強盗殺人の罪で起訴された未決拘禁者・日下怜治と出会い、人生を大きく狂わせていく。怜治は、こずえの秘密に大きく関わる人物だったという。
物語は「女刑務官×殺人犯×刑事」を軸に展開。怜治の事件を担当する刑事・佐伯雄介は、数々の事件を解決してきた実績を持つ警視庁捜査一課の警部補。こずえの過去を知る人物でもあり、こずえと怜治の出会いは佐伯自身の運命も大きく変えていくことになる。やがて、こずえは怜治とともに、決して許されぬ“脱獄”へと踏み出す。
日下怜治(26)は、強盗殺人の罪で起訴され、氷川拘置所に移送されてきた未決拘禁者。鋭い目つきで他人を威嚇し、社会の規範やルールに反発するアウトローで、こずえの秘密に大きく関わる人物だ。佐伯雄介(48)は、怜治の事件を担当している刑事。明るく社交的なだけでなく、これまで数々の事件を解決し実績を残してきた。
主演の篠原涼子のコメントは下記の通り。
――約6年ぶりとなる日テレ系ドラマ主演、そして完全オリジナル作品への挑戦となります。出演が決まったときの率直なお気持ち、台本を読んでみての感想、意気込みを教えてください。
「約6年ぶりに日本テレビさんの連続ドラマで主演を務めさせていただけること、大変光栄で身の引き締まる思いです。また、今回は海外の実際に起きた事件に着想を得た完全オリジナル企画という事で私自身も大きな挑戦になると感じています。台本を読んだ時は、『規律の番人である刑務官が、囚人を脱獄させる』という設定に衝撃を受け、同時に深く惹きつけられました。真面目な刑務官・冬木こずえが殺人犯と出会い、どう悪女へと変貌していくのか。職業倫理と人としての真実との間で究極の選択を迫られる、骨太な人間ドラマだなと感じています。一線を越える主人公の葛藤と覚悟をリアルに届けられるよう、役と真摯に向き合い、私にしかできない表現で全力で臨みたいと思います」
――真面目に生きてきた女性刑務官が、殺人犯との出会いをきっかけに“理性を揺さぶられていく”。これまでにない役に挑む上で、どんな部分を大切に演じていますか?
「私が演じる刑務官・冬木こずえは、何事も冷静沈着に対処し、正義感と責任感を持つ規律に厳しい女性です。自分にマイルールを課し、真面目に、自分に厳しく生きてきたこずえがどう悪女へと変貌していくのか、その変貌ぶりに注目して頂きたいです。殺人犯との出会いを通し、品行方正な生き方が崩れていく過程を丁寧に演じ、『なぜ彼女は道を踏み外したのか』という核心に迫りたいです。衝動に突き動かされる劇的な『変身ぶり』を、視聴者の方々に共感や驚きを感じていただけるように頑張りたいと思います」
――前代未聞の「女性刑務官×殺人犯の脱獄劇」。抑えてきた感情が解き放たれるようなこの物語を、どんな風に受け取ってもらいたいですか?
「毎話、二転三転する予想外な展開が続く、刺激的でスリリングなストーリーをお届けできると思います。この物語は、単なる脱獄サスペンスではなく、人としての倫理観や本当の『正義』とは何かを問いかける人間ドラマです。立場や責任に縛られていた女性が自分を解放していくストーリーとしても受け取って頂きたいです。脱獄サスペンスのスリルと、禁断のラブストーリーが絡み合う刺激的な面白さが詰まっています。ぜひ、『自分だったらどうするだろう?』とハラハラドキドキしながら楽しんで見届けていただけたら嬉しいです」
プロデューサー・鈴木亜希乃氏のコメントは下記の通り。
「『真面目で優秀な女性刑務官が、男性受刑者を脱獄させて一緒に逃げた』――約3年前、米国で実際に起きたそのニュースを見て、私は衝撃を受けました。一体彼女に何があったのか?その受刑者との関係は?何が彼女をそこまで突き動かしたのか?色んな“?”が頭を駆け巡り、そして思いました―――『とんでもない女・……けど、何だかカッコイイな』。真面目に正しく生きなくてはいけない、失敗は決して許されない――そんな社会で生きる私たちにとって、この刑務官の女性が何だかとても輝いて見えてしまったのです。
彼女の行為は決して許されないし、世間からはバカだと罵られるかもしれません。それでも、たった一つの衝動、思いのためだけに生きる……そんな生き方に心震えてしまったのです。でも実際、そんなことが出来るのはドラマの主人公くらいのもので、もしそんなヒロインがいるとしたら……。そこまで考えて、頭に浮かんだ人こそ、篠原涼子さんでした。これまで数々の作品で主演を飾り、私も学生時代から見続けてきた、まさに憧れの存在であった篠原さん。なぜでしょう……『私たちには出来なくても、篠原涼子ならやってくれる』、そんな信頼と力強さが篠原さんにはあるのです。
私たちの思いを“ドラマの主人公”という立場を通して、篠原さんにのせることが出来る――今回の主人公・冬木こずえは、まさに篠原さんにしか出来ない役どころです。どうトラウマを乗り越え、自分の殻を破り、そして壁を壊し羽ばたいていくのか―――篠原さんが魅せる“爆発”を、ぜひ最初から最後まで見逃さないでほしいです。ふとした瞬間に生まれる“衝動”……もし皆さんの中にそんな思いが溢れたら、ぜひこのドラマを観てください。日曜の夜、篠原涼子さんがあなたの代わりに、理不尽な規律と不寛容にまみれたこの世界をぶっ壊してくれます」
脚本はいずみ吉紘氏、演出は中茎強氏、南雲聖一氏、菅原伸太郎氏、茂山佳則氏が務める。
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