大みそかに放送する『NHK第76回紅白歌合戦』（午後7時20分）出場歌手が14日、NHKから発表され、7人組ガールズグループ・HANAが初出場を果たすことになった。1月の結成時から快進撃を続ける7人には、「ファン」を公言する女性芸能人も多数。早くも大舞台でのパフォーマンスが期待されている。

　東京・渋谷のNHKで開催された記者会見。初出場者9組が壇上に立つ中、HANAのMOMOKAがグループを代表して喜びと意気込みを語った。

「私たちにとって一つの目標でもあり、とっても輝かしい大きな舞台だと思っております。この舞台に立てることは、私たちを応援してくださっているHONEYs（ハニーズ、HANAファンの総称）、そして、支えてくださるみなさん、愛をくださる方々のおかげだと心から思っております」

　傍らでは、同じく初出場組でHANAをプロデュースするちゃんみなが笑みを浮かべていた。ファンにはたまらない光景で、ネット上では「もう嬉しすぎる」「すげーよ」などの声が相次いだ。

　HANAは、オーディション番組『No No Girls』で1月11日に誕生した。約7000人の中から選ばれたのは、CHIKA、NAOKO、JISOO、YURI、MOMOKA、KOHARU、MAHINA。候補者はルックス、体型、声や歌唱スタイルなどに「No」を突き付けられてきた経験があるが、期間を通してこの7人が「殻を破った」と評価された。

　今年1月にプレデビュー曲『Drop』をリリースし、4月に『ROSE』でメジャーデビュー。7月16日にリリースした2ndシングル『Blue Jeans』では、『オリコン週間ストリーミングランキング』で9週連続1位を獲得。女性グループ史上初の快挙を達成した。『オリコン上半期ランキング2025』では『アーティスト別セールス部門』の『新人ランキング』にて1位を獲得した。

　ちゃんみなは『No No Girls』時から「デビューしても絶対に口パクはさせない」と宣言し、参加者にハイレベルの歌唱、ダンス、プロ意識を求めてきた。7人がその期待に応え続ける中で支持者が急増。10代、20代のみならず、30代以上からもパフォーマンスを評価する声が上がり始めた。

　女性ファンが多いことも特徴で、芸能人ファンも多数いる。俳優の杉咲花はイベント出演の際、「本当に努力を惜しまず、どんどん発光していく姿が素晴らしくて。ライブでのメンバーの皆さんのひと言ひと言も……。生まれて初めてファンクラブに入りました。名前も同じ（花とHANA）ですし、ちょっと運命も感じる」と、その魅力を熱弁した。その他、伊藤沙莉、蒼井優、広瀬アリスらも熱烈なファンであることを公言している。

　ガールズグループが群雄割拠の中、「実力勝負」を掲げてきたHANAへの追い風は続くばかり。目標にしていた『紅白』出場で、その勢いはさらに加速しそうだ。