サカナクション、12年ぶり2回目の紅白 山口一郎が本音吐露「最後の最後まで迷っていました」

5人組ロックバンド・サカナクションが14日、大みそかに放送される『NHK第76回紅白歌合戦』(午後7時20分)の出場歌手に名を連ねた。同バンドにとって2013年の初出場以来、12年ぶり2回目の舞台となる。ボーカルの山口一郎はXを更新し、出場への思いをつづった。

サカナクション・山口一郎【写真:ENCOUNT編集部】
サカナクション・山口一郎【写真:ENCOUNT編集部】

決断の理由を明かす「苦しんでいる方々の力になっているという実感を得た」

 5人組ロックバンド・サカナクションが14日、大みそかに放送される『NHK第76回紅白歌合戦』(午後7時20分)の出場歌手に名を連ねた。同バンドにとって2013年の初出場以来、12年ぶり2回目の舞台となる。ボーカルの山口一郎はXを更新し、出場への思いをつづった。

 NHKは14日に紅白出場歌手を発表した。FRUITS ZIPPER、HANA、M!LKら初出場歌手が名を連ねる中で、サカナクションも12年ぶりの出場を決めた。

 発表後に山口は自身のXで「僕たち私たちサカナクションは、今年、久しぶりに紅白歌合戦に出演します」と報告。「長い間、迷いながらも泳ぎ続ける僕らを見つめ、手を振り、声を届けてくれた皆様のおかげで、サカナクションは2025年も音楽の海の底を迷わず進むことができています。本当にありがとうございます」と感謝した。

 また、「実を言えば、紅白への出演は、最後の最後まで迷っていました」と本音を吐露し、そのうえで出場を決意した理由をつづった。

「病と共に歩きながら作り出した自分達の曲が、テレビの世界でどこまで伝わるのか、その不安は、ずっと心の奥に残っていました。けれど、あの時生まれた言葉や音が、YouTubeの生配信、SNS、そして送っていただいた沢山の手紙によって、誰かの夜に届き、自分と同じように病気や様々な理由で苦しんでいる方々の力になっているという実感を得た事で、迷いは少しずつ溶けていきました」

 そして、「バンドが18年という月日を重ねても、5人で見る景色がまだ新しく、変わらないまま変わり続けられるという自信。その積み重ねが、出演を決める決定的な理由になりました」と続け、「僕個人としては、山の尾根の上を歩くように、上がったり下がったり揺れ動いてきたここ数年の葛藤を噛み締め、支えてくれた方々一人ひとりを想像し、祈りを込めて歌いたいと思っています」と意気込みを記した。

 最後には「どうか、今年の大晦日は宜しくお願い致します」と締めくくった。

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