宮崎秋人、後輩・綱啓永に「少年が大人になったなって」 トー横描いた主演舞台『Too Young』で共演

俳優・宮崎秋人の主演舞台『Too Young』(日澤雄介演出)が13日、東京・紀伊國屋ホールで初日を迎えた。若者のたまり場とされる“トー横”をテーマに描く社会派エンターテインメントで、宮崎は興信所の調査員役を演じる。当日にはゲネプロ前の囲み取材が行われ、宮崎と綱啓永、朝海ひかる、演出の日澤雄介氏が抱負を語った。

囲み取材に応じた宮崎秋人(左)と綱啓永【写真:ENCOUNT編集部】
囲み取材に応じた宮崎秋人(左)と綱啓永【写真:ENCOUNT編集部】

ゲネプロ前の囲み取材に出席

 俳優・宮崎秋人の主演舞台『Too Young』(日澤雄介演出)が13日、東京・紀伊國屋ホールで初日を迎えた。若者のたまり場とされる“トー横”をテーマに描く社会派エンターテインメントで、宮崎は興信所の調査員役を演じる。当日にはゲネプロ前の囲み取材が行われ、宮崎と綱啓永、朝海ひかる、演出の日澤雄介氏が抱負を語った。

 作品は、ワタナベエンターテイメントがさまざまなクリエーターやプロデューサーらとコラボレーションし、演劇の可能性を広げる実験的プロジェクト「Diverse Theater」の第2弾。今回は、東京・新宿区歌舞伎町の東宝ビルの横、“トー横”をテーマにした社会派の作品で、ある少女の死をきっかけに物語が展開していく。

 主演で事件を調査していく本郷信吾を演じる宮崎は、現実の新宿をモチーフにしたこの舞台について、「普段なら正直、トー横の子どもたちに目を向けて歩くこともなかったと思いますが、むしろ彼らに注目して歩いてみたり、本を読んだりもしました。自分の中でどことなく怖いものだった彼らに対して、知れば知るほど『何か手を差し伸べられないだろうか』と思えてきました」と印象を語った。

 共演者については「全員と初めましての共演ですね」と話しながら、事務所の後輩でもある綱については、「出会いは事務所の頃で、久しぶりに会ったら大人になっていて。少年が大人になったなって、プライベートでもお芝居でも感じました」と成長ぶりを明かした。

 その、トー横界隈を仕切る顔役・ジャック役の綱は、役作りについて「最初は自分とは全く違う人間だと思いましたが、稽古を重ねるうちに彼が持つ信念に共感する部分が見つかりました」とコメント。役作りの一環で染めた金髪については「3年ぶりに髪色を変えて気分が上がりますね」と話した。

 物語のカギを握る亀山裕子役の朝海は「誰にでも合わせてしまいがちという亀山さんの表の性格にも共感しますし、本当の自分とどう向き合うかという部分も、彼女を通して学ばせていただきました」と、役と自身を重ね合わせた。

 演出の日澤は、「この作品はトー横キッズだけでなく、現代を生きる全ての人が抱える生きづらさやコミュニケーションの難しさに焦点を当てています」とテーマを説明。「登場人物たちの関係性が変化していく様に注目してほしい」と見どころを語った。

 最後に宮崎は、キャスト7人中3人が初舞台であることに触れ、「僕はあまり稽古場で話す方ではないんですが、若い子たちが『きょうだい何人でしょう?』とかの話題でいつも盛り上がっています(笑)。彼らが成長していく姿を見て、自分の初舞台を思い出しました。ぜひ、彼らの頑張りも見守っていただけたらうれしいです」とアピールした。公演は同所で24日まで行われる。

※宮崎秋人の「崎」の正式表記は「たつさき」

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