お笑いコンビ・ナイチンゲールダンスが13日、ストーリー写真集『君とナイチンゲールダンス ―もしも出会っていなかったなら―』（ヨシモトブックス、11月28日発売）の取材会に出席。本作の見どころやM-1グランプリ準々決勝前の心境を語った。

　ヤスは初写真集のオファーを振り返り、「『ついに来たか』『それは来るよな』というのはありましたね」とニヤリ。中野なかるてぃんは、「芸人になる時は写真集を出すなんて想像もしていなかったので、出せるんだという気持ちでした」とコメントした。

　芸人仲間の反応を聞くと、ヤスが「マユリカさんは以前、ビキニ写真集を出していたので、阪本さんと飲んだ時は写真集の話でもちきりでした。アドバイスが全部ビキニの内容だったので参考にはなりませんでした」と笑った。

　本作のコンセプトは、「もしも、ナイチンゲールダンスが芸人じゃなかったら……」。パラレルワールドでホストになったヤスは、「見ている人も想像するのが楽しい。そういう写真集にできたらと思っていた。実際に撮ったらすごくいい感じだったので、全部の芸人がこの撮り方をしてほしいです」と自信をのぞかせた。

　弁護士を目指して一橋大法学部に入学した過去があるなかるてぃんは、弁護士になった姿を披露。ヤスが「カツラが大失敗でキモ弁護士になってしまった。こたけ正義感のようなカリスマ、イケメン弁護士で撮りたかったのですが、ふくよかすぎるというか。急きょ、撮影内容を変更して、ダメ弁護士に変えられました」と裏話を明かし、なかるてぃんは「鏡を見た瞬間にカッコいい弁護士と程遠いなと思った。そこから演じるスタンスも誠実に真面目に弁護士をやろうという気持ちになりました」と苦笑いを浮かべた。

「もしも2nd写真集を出すとしたら、どんな撮影をしたい？」と質問すると、なかるてぃんは、「ヨーロッパとか海外で撮影をして、日本に戻ってきたら『アナザースカイ』でもう一回そこに行きたいです。海がきれいな所に行って、露出度の高い撮影もしたいですね」と熱望。「『アナザースカイ』に出演する人って、めっちゃ写真集を撮った場所に行きますよね。『その時は体を絞っていたので、あまりご飯楽しめなかったんです』とか言って、今田（耕司）さんを絶妙な顔にさせたいです」と野望を語った。

　2年連続で『M-1グランプリ』準決勝に進出し、今年も注目を集めるナイチンゲールダンス。『M-1』シーズンのタイミングで発売となったことについては、ヤスが「さすがに注目を集めて売りたいという意志は感じます。出版社の方からのプレッシャーがすごいです」と話した。

　ネタの仕上がりについて話を聞くと、ヤスは「今年は作り方を変えました。今までは、前年の『M-1』が終わって2、3か月後に3本くらいに決めて、それをずっとやり続けていた。それで決勝に行かなかったので、今年は『M-1』が始まる残り3か月くらいまで、いろんな設定を試して、その中で良さそうなものをやる形にしました」と言及。「去年、おととしは今の時点でほぼ完成だったんですけど、やることはまだまだあるかもしれない。今が仕上がっているかどうかが分からない。いい感じなのかもしれないし、大失敗になっているかも」と慎重な姿勢だ。

　現在は渋谷よしもと劇場所属だが、ルミネtheよしもと、日本各地で開催される『よしもとお笑いライブ』にも多数出演している。環境の変化にヤスは、「今まではそういうの（よしもとお笑いライブ）で『M-1』のネタを試すことをまるでしていなかったのですが、今年からはそこで試し始めました」と話し、「『M-1』で仕上げていたネタを本戦で実際にやってみて、『ここはハマらなかったな』と感じた部分は、ルミネでやってもちょうどハマっていなかったりする。普段お笑いを見ている人は、勝手に感じ取ってくれて笑ってくれていたところもある。そこが本戦だと、どうしてもうまくいかない部分があったりした」と説明。

　続けて、「よしもとお笑いライブでは、中川家さん目当てで来たお客さんの前でもやるので、そこでうけていたら、どこでもうけそうだなと思う。いい場所でネタを試せていると思います」と充実感をにじませ、なかるてぃんも「やっぱり日々の寄席でうけるネタをやって、それで優勝した方が僕達らしいなという気持ちになりました」と準々決勝を控える中で胸中を明かした。

　初写真集の発売を記念して、29日には都内のHMV＆BOOKS SHIBUYAにて、サイン本お渡し＆撮影会が開催される。